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コンスタンチン・チャイキン、宇宙で実証の機械式時計SC02Cを世界限定28本発売

独立時計師のコンスタンチン・チャイキン氏が率いるKonstantin Chaykin Manufactureは、実際の宇宙環境や宇宙船外活動でテストを重ねて開発した機械式クロノグラフ「SC02C」を発表しました。これまで合計4回の宇宙船外活動で得られた実証データを反映したモデルで、日常での着用に適した44mmステンレススチールケースを採用し、世界限定28本で民間向けに発売されます。購入者は日常生活での使用データを提供することで、今後の時計開発プロジェクトに参画する形となります。

宇宙船外活動を通じて進められた開発

Konstantin Chaykin Manufactureとロスコスモスによる共同開発は、宇宙船外活動で使用可能な機械式クロノグラフの開発を目的に2018年から始まりました。試作モデルが完成するごとに実際の宇宙環境で検証が行われています。

2021年4月には「Space Conqueror」のプロトタイプ2本が宇宙ステーションへ運ばれ、うち1本は宇宙飛行士オレッグ・ノヴィツキー氏によって同年6月2日と9月9日の船外活動で使用されました。地球帰還後の分析を経て風防の固定構造などが改良された後、2022年8月17日にはオレッグ・アルテミエフ氏が船外活動で使用しました。さらに2026年5月27日にはセルゲイ・クド=スヴェルチコフ氏とセルゲイ・ミカエフ氏が新世代クロノグラフを宇宙服「Orlan-MKS」に装着し、6時間6分にわたる船外活動を実施しています。

真空や磁場を想定したケース構造と視認性

SC02Cのケースは、圧力変化による風防外れを防ぐ逆ダブテール構造のサファイアクリスタルや、最大4,800A/mの耐磁構造、10気圧防水を備え、1×10⁻⁶気圧の高真空環境にも対応する設計となっています。宇宙ステーション輸送前には遠心分離機による負荷試験や振動試験、極端な温度試験、衝撃試験が実施されます。

文字盤はディープブラックを基調に3カウンターと大型インデックスを配し、長時間の作業を行う宇宙飛行士の意見を反映した高視認性デザインを採用しました。針やインデックス、回転ベゼルには夜光塗料が塗布されています。セットには通常用ストラップに加え、宇宙服の上から装着可能なロングストラップが付属します。

実績あるムーブメントを大幅に改良

ムーブメントには、信頼性を重視して「Poljot 3133」をベースに開発された手巻きキャリバー「K.20-5」が採用されています。自社製部品60個を追加し、12時間積算計やハック機能、振動・過負荷対策のテンプ調整機構、ダンピングリングなどを組み込みました。

Poljot 3133の系譜は、1965年に人類初の宇宙船外活動を行ったアレクセイ・レオーノフ氏が着用していた「Strela」(キャリバー3017搭載)の後継にあたり、歴史的な背景も受け継いでいます。

SC02C 商品概要

  • モデル名:SC02C
  • 限定本数:世界限定28本
  • ムーブメント:手巻きキャリバー K.20-5(Poljot 3133ベース、自社製60部品追加、21,600振動/時、25石、パワーリザーブ約45時間、日差 −15〜+15秒)
  • 機能:時・分・スモールセコンド、センタークロノグラフ秒針、30分積算計、12時間積算計、回転ベゼルによる経過時間計測
  • ケース:ステンレススチール(直径44mm、厚さ14.5mm、耐磁性能 最大4,800A/m、10気圧防水、1×10⁻⁶気圧までの高真空環境対応設計)
  • 風防:サファイアクリスタル(反射防止コーティング、逆ダブテール固定構造)
  • ベゼル:逆回転防止回転ベゼル(12時間スケール、直径45.1mm)
  • ストラップ:ブラックファブリックストラップ2本(通常着用用、宇宙服装着用ロングストラップ)

本記事はKonstantin Chaykin Manufactureの発表をもとに作成されています。

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