医薬品業界初。eスポーツを活用した企業研修

医薬品業界が新たな形の企業研修を導入しました。製薬業界で初めて、eスポーツを活用した企業研修が行われました。企業研修としてeスポーツを取り入れたこのプログラムは、佐賀県佐賀市に本社を置く木村情報技術株式会社が提供しています。

木村情報技術は、「eスポーツを活用したチームビルディング研修」を、製薬業界で初めて展開。この研修は、グローバルなバイオ医薬品企業であるアッヴィ合同会社の日本法人で実施され、参加者の能動的な学びや社員間のコミュニケーションの活性化を促すことを目指しています。

この研修は、強いチームを作るためのビジネススキルを、eスポーツを通じて学ぶプログラムです。アッヴィの情報システム部では、年2回このような新しい研修を取り入れるためのワークショップを開催しています。eスポーツ研修は、座学で学んだことを直ちにゲームで実践できる能動的な学習スタイルと、年齢を超えたチームビルディングが可能なため、アッヴィのニーズに合致しました。

この研修は、MOBA(Multiplayer Online Battle Arena)と呼ばれるジャンルのゲームを用い、20名の参加者が4チームに分けられて行われます。座学やワークを通じてPDCAサイクルやコミュニケーションの基礎などを学び、それをゲームで実践します。ゲームは1回あたり約10分と短時間なため、研修中にPDCAサイクルを繰り返すことができます。

この研修では、若手社員がゲームに詳しいことから、ベテラン社員に対して戦略を提案する場面もありました。また、2回目のゲームでは、1回目よりも明らかに参加者の動きが向上しました。これは、PDCAサイクルを繰り返すことで、コミュニケーションが活性化し、明確な役割分担が生まれたからです。

これからも、このような新しい研修方法を活用して、企業が人材育成に取り組むことで、組織全体の業績向上や社員のモチベーション向上につながる可能性があります。また、eスポーツという新しいフィールドを活用することで、若い世代の社員のモチベーション向上にも寄与できるのではないでしょうか。医薬品業界に革新をもたらしたこの新たな研修方法に、今後も注目が集まることでしょう。