AUDER、食品流通業界に特化したAUDER AI-OCRをリリース
AUDER株式会社は、食品流通業界に特化したAI-OCRサービス「AUDER AI-OCR」をリリースした。FAXなどで受信した発注書や送り状を自動で読み取り、基幹システムやAI検品プラットフォーム「AUDER」との連携を一気通貫で処理する。先行導入先として、水産卸などを担う福岡県魚市場株式会社や株式会社エス・ケー・ラインでの利用が予定されている。
開発の背景と食品流通現場の課題
食品流通の現場では、FAXで届いた発注書を手作業で打ち直す作業が続いており、取引先ごとの帳票フォーマットの違いや産地名・商品名の表記ゆれへの対応が求められている。これらの読み解きには長年の経験と業界知識が必要とされ、転記ミスが出荷トラブルにつながるリスクや、担当者の退職による業務の属人化が課題となっていた。
汎用型のAI-OCRでは、業務知識を踏まえた必要情報の判別やマスタ変換、コード値の付与といった現場特有の機能が不足しており、現場の高コンテクストな知識がデジタル化の障壁になっていたという。
AUDER AI-OCRの主な特徴
「AUDER AI-OCR」は、食品流通の現場業務に合わせた以下の機能を備えている。
- 直感的なUX:数量が入力された発注商品に限って取得するなど必要な情報のみを読み取り、AIが自動でダブルチェックを行って信頼性の低い箇所をハイライトする。修正時もマスタサジェスト機能で対応できる。
- 担当者の知識を学習するAI:商品・取引先・産地マスタと照合し、「アカイカ」から「赤イカ(規格:2kg/北海道産)」といった表記ゆれを自動補正する。補正結果をRAGとして蓄積し、利用を重ねることで照合精度が向上する。
- AI検品プラットフォームとの一気通貫:AI検品プラットフォーム「AUDER」とのAPI連携により、FAX送り状の読み取り結果を入荷予定データとして連携するなど、FAX受発注から入出荷管理までをカバーする。基幹システム連携のためのコード付与にも対応する。
AUDER代表取締役の各務友規氏は、現場の膨大な転記作業に対し、AI-OCRを通じて現場の業務知識をデジタルに移し替え、人が判断に集中できる環境をつくっていくとしている。
先行導入と今後の展開
本サービスは、福岡市中央卸売市場で水産物卸売業務を担う福岡県魚市場株式会社と、札幌の市場流通を担う株式会社エス・ケー・ラインにて先行して利用される予定だ。
同社は今後、水産卸をはじめとする市場での利活用を拡大するとともに、食品卸や食品製造へと対象業種を広げ、AI検品プラットフォーム「AUDER」との連携を通じたデジタル化を推進する方針を示している。また、2026年8月にALL STAR SAAS FUND、農林中金キャピタル、日本政策金融公庫から4.5億円の資金調達を実施し、開発・営業体制の強化を進めるとしている。
会社概要
- 会社名:AUDER株式会社
- 所在地:東京都港区虎ノ門二丁目2番1号 住友不動産虎ノ門タワー 17階
- 代表者:代表取締役 各務友規
- 設立:2021年
- 事業内容:AI検品プラットフォーム・AI-OCRサービスの開発・提供
- URL:https://www.auder.dev/

本記事はAUDER株式会社の発表をもとに作成
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