無印良品、酒造りの哲学を紹介する展覧会を開催

無印良品を展開する株式会社良品計画は、2024年7月5日から9月1日まで、無印良品 銀座内のATELIER MUJI GINZAにて、企画展「文化を味わうものづくり 『にほんのさけ』 展」を開催する。

本展では、島根県出雲市で日本酒を造る出雲杜氏・小島達也氏の醸造・哲学を紹介する。小島氏は「なぜ人は酒を造るのか?」「なぜ人は酒を飲むのか?」「酒とは何か?」というシンプルな疑問に立ち戻り、独自に歴史、文化を深く突き詰めながら「にほんのさけ」を造り続けている。

小島氏の活動や哲学の紹介を通して、無印良品の考えるものづくりの思想に触れられるような展示を試みる。Gallery2と会場内の煉瓦の壁面では、過去と未来をつなげる小島氏の酒造りの思想を、イラストやテキスト、醸造した「にほんのさけ」とともに展示し、Gallery1では、辛島綾氏による日本文化の源にある酒と人の関係を可視化したインスタレーションを展示。会場内では小島氏のインタビュー動画も投影される。

小島達也氏は1984年愛知県生まれ。建築科の学生時代に酒類に興味を持ち、酒販店勤務を経て、日本酒の杜氏を志す。手造りの技術を学べる酒蔵として、島根県出雲市の板倉酒造にて蔵人となり、2015年より杜氏となった。伝統技法と自然醸造を織り交ぜた「無窮天穏」シリーズを展開し、近年は水酛やミードなど、野生酵母を生かした自然醸造にも取り組んでいる。

本展覧会では、展示をより体感できるよう、併設したCoffee & Salonと連動してお酒を楽しむコンテンツも用意。会期中は小島達也氏によるトークイベントや在廊も予定されている。