ARCRAとでんそく、AIで画角ズレや歪みを補正するメーター検知システムを開発
東京大学松尾研発スタートアップの株式会社ARCRAと株式会社でんそくは、カメラの画角ズレや画像の歪みをAIで自動補正し、メーターを安定して検知・読み取る「メーター自動検知・読み取りシステム」を共同開発しました。

本システムは、撮影画像からメーター領域を自動で検出するとともに、読み取りに必要なパラメータ設定や歪み補正を自動化する技術です。アナログメーター、7セグメントLEDメーター、油液メーターなどの読み取りに対応し、導入時の設定作業や設置後の撮影条件変化に伴う再調整の負担を軽減します。
開発の背景と課題


でんそくが点検・監視を支援する現場には多種多様なメーターが設置されており、同社ではカメラ撮影画像から表示値を読み取る画像認識システムを運用してきました。
しかし、メーターの種類や撮影環境が多様であるため、画像処理パラメータの設定には専門的な知識や経験が必要で、対応できる担当者が限られる課題がありました。また、設置後にカメラの画角がわずかに変化した場合にも再調整が必要となるケースがありました。
こうした課題を解決するため、でんそくが培ったメーター画像認識システムの運用ノウハウと、ARCRAが持つ画像認識およびAI技術を組み合わせ、パラメータ設定や歪み・画角ズレの補正を自動化するシステムの開発に至りました。
本システムには以下の特徴があります。
- 画像処理パラメータの自動設定:AIが画像の特徴を解析し、検知・読み取りに必要なパラメータを自動で設定します。
- メーター領域の自動検出と歪み補正:撮影画像からメーター領域を検出し、斜め撮影による台形歪みや軽微な画角ズレを補正して安定した読み取りを行います。
- 7セグメントLEDメーターの認識精度向上:AIによる文字認識により、撮影タイミングや表示状態の影響を受けやすい数字や小数点を安定して読み取ります。
- 非線形メーターへの対応:針の角度と数値の関係が線形ではないメーターもAIが自動認識して読み取ります。
- 油面メーターへの対応:背景と油面が同色に近く判別が難しい場合でも、AIにより読み取りを行います。
今後の展開
でんそくの中村真二氏は、本システムについて「現場運用の効率化と品質向上を同時に実現できるものと確信しております」とコメントしています。
今後は他の案件への展開を進めるとともに、点検・監視業務の効率化と高度化に向け、両社で継続的な機能改善と技術開発に取り組むとしています。
企業概要
- 株式会社ARCRA
- 本社所在地:東京都文京区本郷6-25-14
- 代表取締役:藤本 秦平
- URL:https://arcra.jp/
- 備考:東京大学松尾研発スタートアップ
- 株式会社でんそく
- 本社所在地:富山県富山市八日町100番地
- 代表取締役:櫻井 賤男
- URL:https://www.densoku.co.jp/
本記事は株式会社ARCRAの発表をもとに作成しました。
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