成田空港映画「空の港のありがとう」が観光映像大賞を受賞

成田空港を舞台にしたYuki Saito監督の短編映画「空の港のありがとう」が、ショートショート フィルムフェスティバル & アジア(SSFF & ASIA)2024の「BRANDED SHORTS」部門で観光映像大賞観光庁長官賞を受賞した。

この映画は、成田空港地域映画製作委員会と吉本興業が製作したもので、成田市出身のYuki Saito監督が10年来の思いを込めて手掛けた。物語は、成田空港のグランドハンドリング勤務の女性が、仕事のやりがいを見失っていたが、家族と空港で起こした騒動を通して”ありがとう”の大切さを思い出すというものだ。

BRANDED SHORTS部門は、企業・団体・地域のブランディング映像を募集し、表彰する国際的な広告映像部門。2024年は世界から747本の応募作品があり、10カ国35点がノミネートされた。その中で「空の港のありがとう」は、日本全国47都道府県で制作された観光プロモーション映像・映画・ビデオの中から、観光振興の観点で最も優れた5作品の1つに選ばれた。

Yuki Saito監督は、故郷を舞台にした映画が育ての親である映画祭で賞を受けたことに感無量の思いを寄せ、地域一丸となったエネルギーと成果が地域活性化につながると信じていると語った。また、主演の清水美砂も、今までいただいたどの賞よりも嬉しいと喜びを表した。

成田市の小泉一成市長は、地元出身監督の思いに応えて空港・地域一体となって作った映画が受賞したことで、コロナ禍から力強く復活した成田の姿を日本と世界に発信できることを誇りに思うとコメント。成田国際空港の田村明比古社長も、「世界一のサービス」と評価された空港スタッフが映画で描かれ、受賞したことを空港スタッフ全員で喜びたいと述べた。