東レ、アップサイクル事業参入、新ブランド「TSUTSU」からアンブレラ製品販売
東レインターナショナル株式会社は、東レグループのサステナビリティ・イノベーション事業の推進を目的として、2024年6月より廃棄物削減を目指したアップサイクル事業に進出する。この事業の中核を担うアップサイクルブランド「TSUTSU(ツツ)」を立ち上げ、第一弾プロダクトとしてアンブレラ製品の販売を開始する。
アップサイクルの具体的な取り組みとして、同社が請け負う縫製品の製造工程や流通段階で発生する衣料用ナイロン6の余剰生地(ロス)を活用し、企画・販売するプロダクトの生地として転用することで、廃棄物の削減に努める。これは、アパレル製品の生産ラインを有し、素材メーカーである東レと密接な関係にある東レインターナショナルだからこそ手がけられる事業だ。
第一弾プロダクトのアンブレラ製品では、「折り畳み傘以上、長傘未満」サイズのオリジナルデザインを開発。軽量・高強度・高耐久なカーボンファイバーを傘骨に採用し、8本骨でありながら重量約230gを実現した。さらに、傘地部分が古くなったらユーザー自身が簡単に取り換え可能な仕様にすることで、ロングライフ性を実現している。
東レグループは1926年の創業以来、素材には社会を変える力があるという信念のもと、世界が直面する「発展」と「持続可能性(サステナビリティ)」の両立をめぐる難題に対し、革新技術・先端材料の提供によって社会に貢献することを会社の基盤としてきた。東レインターナショナルは、東レグループのサステナビリティ・ビジョンに基づき、環境に配慮した素材の積極的な活用や、ロングライフを実現する自社縫製品の企画・開発に取り組んでいる。
同社は、東レの素材を最大限に活用し、これまで築いてきたサプライチェーンとその技術を活用することでプロダクトを生み出し、廃棄物削減と循環型社会の実現に貢献していく。
「TSUTSU The Umbrella 621」は、2024年6月13日よりクラウドファンディングサービス「GREEN FUNDING」にてプロジェクトを開始。また、6月14日より二子玉川 蔦屋家電の次世代型ショールーム「蔦屋家電+」にて展示される。さらに、6月17日からは代官山 蔦屋書店にてPOP UP出店し、限定商品の予約販売を実施する。