Tricentis、AI活用の品質エンジニアリング新技術3種を発表
Tricentisは2026年9月2日、年次業界カンファレンス「Tricentis Transform」において、AIを活用したソフトウェア品質エンジニアリングの新たな3技術を発表した。イノベーション・インキュベーターである「Tricentis Labs」を通じて開発されたもので、高品質なソフトウェアの大規模な構築や検証、提供を支援する。
AI技術への早期アクセスや共同開発の機会を提供するTricentis Labsを通じ、実環境での検証知見を活かした実用的なソリューション開発が進められている。
発表された3つの新技術
今回発表された技術は、自律型アプリケーション探索、エージェント型AIの評価、リリース判断に関するインテリジェンスを提供する以下の3点である。
- Tricentis Aida:WebおよびWindowsデスクトップアプリケーションを自律的に探索するAIエージェント。既存のテストスイートや事前設定なしで、潜在的な不具合やテストカバレッジの不足を特定する。
- Tricentis AgentScore:従来の決定論的テストから確率論的評価へと転換する技術。業務ワークフローにおけるAIの動作を観察して評価項目を推奨し、複合品質スコアによって本番導入の判断(レビュー・ブロック・リリース)を支援する。
- Tricentis Release Risk Intelligence:リリース単位でテストカバレッジの不足を可視化し、リスクの深刻度に応じた優先順位付けとコンテキストに応じたAI支援を提供する機能。
なお、Tricentis Labsで紹介される製品や機能は開発中のものであり、現時点で商用化や提供を確約するものではないとしている。
開発背景と意思決定の高度化
AIによって生成されたアプリケーションやシステムの信頼性・安全性を担保するため、開発ライフサイクル全体で的確な意思決定を行うAIの需要が高まっている。
Tricentisの最高製品責任者であるエラン・シェール氏は、「Tricentis Labsを通じて、私たちはお客様やパートナーの皆様と協力しながら、新たな技術を実際の環境で検証し、企業が抱える重要な課題を解決する次世代のエージェント型AIや技術の開発に取り組んでいます」と述べている。
今回の新技術の発表は、TricentisによるTabnineの買収に続く取り組みとなる。Tabnineの買収によりプラットフォームにエンタープライズコンテキストレイヤーが加わったことで、オーケストレーションやガバナンス、エージェント間コラボレーション機能がさらに強化された。
同社はこれらのインテリジェントな機能を統合体験として提供し、企業固有のコンテキストを開発ライフサイクル全体に適用していくとしている。
Tricentisの概要
- 企業名:Tricentis(日本法人:Tricentis Japan 合同会社)
- 事業内容:エージェント型品質エンジニアリングプラットフォームの提供
- 導入実績:3,000社以上(Experian、T-Mobile、Jaguar Land Rover、Allianz、Telstra、Dolby、VodafoneZiggoなど)
- 公式サイト:https://www.tricentis.com/ja
本記事はTricentis Japan 合同会社の発表をもとに作成
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