不動産向けBPO「ラクナル」、スポットワーカーとマッチングする物件撮影サービス開始

不動産業界向けのBPOサービス「ラクナル」を展開するラストマイルワークス株式会社は、地域のスポットワーカーを活用した物件撮影サービスを開始した。

日本国内の各産業で労働力不足が課題となる中、不動産業界は特に深刻な人材不足に直面しており、営業業務の効率化が急務となっている。ラクナルは、デジタルコンテンツのBPOや受発注業務のDX化を通じて、不動産事業者の業務効率化を支援してきたが、物件撮影や清掃業務などのオンライン化・デジタル化が困難な業務には、依然として多くの人手が必要とされている。

そこで、ラクナルでは不動産事業者の営業エリアに住むスポットワーカーをネットワーク化し、不動産事業者の物件撮影ニーズとマッチングさせることで、不動産業界の労働力不足を解消していく。

「スポット物件撮影サービス」では、1200万画素以上のスマホカメラや一眼レフカメラを用いて、空室物件の内外観や周辺環境を撮影。撮影されたデータはすべてラクナルを通してレタッチされ、高品質な状態で納品される。

このサービスの特徴は、スポットワーカーの活用で低価格、短納期で撮影できること。カメラマンのスキマ時間を活用することで、低価格での物件撮影が可能となり、不動産業界に最適化されたラクナルの受発注システムを活用することで、短納期での納品が可能になる。

また、撮影データは専門の作業者やAIにより補正され、高品質で納品。個人情報のぼかしの他、歪み補正、色味調整、鏡の映りこみ、傾き調整、トリミング等をおこなった上で納品するため、すぐにポータルサイトで利用可能だ。

さらに、撮影したデータは納品後に青空加工やバーチャルステージングなど、様々なデジタルサービスと併用することで、より反響の高い画像を広告素材として利用することができる。

不動産情報サイト事業者連絡協議会(RSC)が毎年実施している、不動産情報サイト利用者意識アンケートによると、問い合わせや訪問を行う際に不動産会社を選ぶ時のポイントの第一位は「写真の点数が多いこと」であり、写真の見栄えを変えるだけで4倍も反響があがり、写真が11枚以上ある物件は10枚以下の物件より約1.4倍反響率が高いという検証結果も出ているという。

ラクナルは、今後も多様なスキルを持つ地域のスポットワーカーをネットワーク化することで、ショート動画やドローン撮影など様々な撮影ニーズにお応えしていく予定だ。本サービスを通じて日本の不動産業界の労働力不足の解消と、開発途上国での雇用創出・人材育成の両方に寄与していくとしている。