うつ病経験者136名に聞いた、参加しにくくなったイベントとは?

株式会社manabyが運営する障害や福祉サービスに関する情報サイト「マナポッケ」は、うつ病経験者136名を対象に「うつになってから参加しにくくなったイベント」に関するアンケート調査を実施した。

調査の結果、約9割の回答者がうつ病発症後に参加しにくくなったイベントがあると回答。最も参加しにくくなったイベントは「友人の集まり」で35.3%、次いで「会社での集まり」が16.9%、「親戚の集まり」が16.2%という結果になった。

参加しにくくなった理由としては、「人間関係(何か言われるのが面倒、人が怖い、関係が悪いなど)」が36.0%で最多。近況報告の際に気まずさを感じたり、他者と自分を比較して落ち込んでしまうなどの声が寄せられた。

次いで多かったのは「気持ち(参加することでネガティブな気持ちになるなど)」で25.7%。周囲の理解不足によるお節介や説教、他者の幸せそうな様子を見て辛くなるといった意見が目立った。

3番目に多かった理由は「体調(体調の波がある・外出に抵抗があるなど)」で19.1%。精神的負担から身体的な不調を来たし、周りに迷惑をかけてしまうのではないかという不安から、イベント参加を避ける傾向にあることがわかった。

この調査から、うつ病による体調不良や気持ちの落ち込みが「周りに迷惑をかける」と感じさせ、イベント参加を躊躇させる要因となっていることが明らかになった。悩みや気持ちを言語化するのは難しいが、カウンセラーや信頼できる人に打ち明けることが一つの解決策として提示されている。