LayerXが生成AIプラットフォーム「Ai Workforce」をリリース、日本マイクロソフトと連携
株式会社LayerXは、AI・LLM事業部において、大規模言語モデル(LLM)を用いてドキュメントワークを効率化する、ノーコード・ノープロンプト生成AIプラットフォーム「Ai Workforce」をリリースした。開発・営業にあたっては日本マイクロソフト株式会社と連携し、システム基盤にはMicrosoft Azureを活用することで、セキュリティと柔軟性の両立を実現している。
Ai Workforceは、PDFやMicrosoft Word、Microsoft Excelなどのファイルを読み取り、情報を整理・転記したり、レビューを行う業務を効率化するプラットフォームだ。AIが実用化可能な精度を達成するには、業務・ユースケースごとにアルゴリズムをチューニングすることが必要であり、Ai Workforceでは「AIワークフロー」として、個別の業務に対応したアルゴリズムを構築できる。
Ai Workforceは、銀行の融資稟議書の作成、決算・財務資料の読解と転記、医療分野の研究における論文の横断的な分析・整理など、様々な業界・分野の業務に活用できる。
日本マイクロソフトの浅野智執行役員は、「『Ai Workforce』により、企業に眠る多くのドキュメントの価値が再発見され、お客様の業務において更なる効率化・自動化に繋がることを期待しております」とコメントしている。
LayerXのAI・LLM事業部では、プロダクトマネージャーやエンジニア等の採用を強化し、エンタープライズ企業への提供を加速していく予定だ。また、6月10日と7月11日に「LLM Tech Night by LayerX」を開催し、使用技術やアーキテクチャ、技術的な意思決定などについて話し合うイベントを予定している。
LayerXは、「すべての経済活動を、デジタル化する。」をミッションに掲げるSaaS+FinTechスタートアップで、法人支出管理サービス「バクラク」や、大規模言語モデル(LLM)関連技術を活用し企業や行政における業務効率化・データ活用を支援する「AI・LLM事業」などを開発・運営している。