SpiralAIが簡単AIキャラ作成ツール「TwinRoom」提供開始

AIスタートアップのSpiral.AI株式会社は2024年6月10日、EQ(感情知性)に特化した大規模言語モデル(LLM)を活用し、誰でも簡単にAIキャラクターを作成・管理できるAIプラットフォーム「TwinRoom」の提供を開始した。

TwinRoomは直感的なUIを備えており、フォームに情報を入力するだけで人間と同等レベルの自然な会話や発声が可能なAIキャラクターを作成できる。作成には、キャラクターの基本情報や話し方、固有の情報、話してほしくないNG情報の設定など、4つのステップを踏む。

作成したAIキャラクターは、ビジネスやプライベートを問わず、LINEやAPI連携によりさまざまなチャットツールやデバイスと連携して利用可能だ。例えば、LINEと連携することで、公式アカウントでの商品説明や質問対応、採用候補者との関係継続、休眠ユーザーの掘り起こしなどに活用できる。API連携ではSlackやゲームシステム、ロボットなどとの連携も実現可能となる。

TwinRoomの特徴は、高いコミュニケーション再現度にある。テキストtoテキスト、テキストto音声、音声to音声の3方向でのコミュニケーションが可能で、話し方や性格、専門知識などを細かく設定することで、キャラクターの個性を再現できる。音声は基本ボイスの選択に加え、スピードや音声の微調整も可能だ。

TwinRoomの活用事例として、株式会社NTTPCコミュニケーションズでは、マスコットキャラクター「パスカル君」による情報発信業務の効率化に成功。トピック選定からニュース要約、コメントのライティングまでを自動生成することで、業務量と業務時間を50%以下に削減したという。

Spiral.AIは、生成系AI技術を用いたサービス開発を行うスタートアップ企業だ。TwinRoomにより、誰もが簡単にAIキャラクターを作成・活用できる環境が整うことで、ビジネスやコミュニケーションのさらなる効率化と多様化が期待される。