Spider Labs、26年上期アドフラウド発生率5.58% 推計被害999.9億円
アドフラウド対策ツールを提供する株式会社Spider Labsは、2026年1月1日から6月30日までに計測した40.06億件の有料広告クリックを分析した「2026年上期アドフラウド調査レポート」を公開しました。2026年上期のアドフラウド(広告不正)発生率は5.58%となり、2025年通年の4.32%から1.26ポイント上昇しています。電通発表の2026年インターネット広告媒体費予測を基に市場規模へ換算した上期相当の推計被害額は999億9,000万円で、下期も同水準が続いた場合は年間で約2,000億円規模に達する可能性があるとしています。
Spider Labsの分析によると、2026年上期のアドフラウド発生率は5.58%を記録し、2025年通年の4.32%から1.26ポイント上昇しました。市場規模ベースでの上期の推計被害額は999億9,000万円となり、下期も同様に推移した場合は同社調査史上初となる年間約2,000億円規模に達する見込みです。
なお、推計被害額は2026年インターネット広告媒体費予測の2分の1(上期相当額)にアドフラウド発生率5.58%を乗じた参考推計値であり、全国の被害額を直接計測したものではありません。また、今回の数値は2025年・2026年ともに同一の集計基準で再計算したもので、過去に公表された2025年通年の4.81%とは集計範囲が異なります。
人間に近い挙動を示す高度なbotが増加

広告効果に寄与しない無効なトラフィック(bot系IVT)のうち、カーソル移動やスクロールなど人間に近い操作を再現する高度なbotの構成比は、2025年1月の20.4%から2026年6月には64.4%まで上昇しました。

さらに、botの発生率自体も2025年通年の0.358%から2026年上期は0.798%へと約2.2倍に拡大しており、発生量の増加と手口の高度化が同時に進行している状況が示されています。
MFAサイト被害の71%がAI最適化配信経由
広告収益の獲得を目的に作られたMFA(Made for Advertising)サイトにおける被害では、Spider Labsが観測した範囲において、推定被害額の71%がAI最適化配信経由であることが判明しました。
この割合は2025年通年の約62%から約9ポイント上昇しており、広告主による予算配分のAI最適化配信へのシフトに伴い、MFAサイトによる被害の重心も移行していることがうかがえます。
公開されたレポートでは、業界別のアドフラウド発生率ランキングやチャネル別リスクマップ、P-MAXの透明性向上アップデート前後の発生率分析、導入企業による改善事例、広告主・マーケターが下期に見直すべきポイントなどがまとめられています。
また、本レポートのデータや下期の対策ポイントを解説する無料ウェビナー「データで見る、AI時代の不正クリック― 2026年上期アドフラウドの実態」が、2026年9月17日12時00分より開催される予定です。
調査および会社概要
本調査の概要は以下の通りです。
- 調査名称:2026年上期アドフラウド調査レポート
- 調査主体:株式会社Spider Labs
- 分析対象:Spider AFで計測した有料広告トラフィック
- 分析クリック数:40.06億件
- 分析広告流通額:推定約5,610億円
- 調査期間:2026年1月1日~6月30日
- 調査方法:Spider AFの計測データを集計・分析
株式会社Spider Labsは東京都港区に本社を置き、代表取締役を大月聡子氏が務める企業です。マーケティングセキュリティSaaS「Spider AF」の企画・開発・運営を行い、アドフラウドや転売、無効CV、アフィリエイトなどに対するセキュリティソリューションを提供しています。
本記事は株式会社Spider Labsの発表をもとに作成されています。
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