JR西日本、大阪府の脱炭素ポイント制度に参画

JR西日本グループは、2024年6月5日に大阪府の「おおさかCO2CO2(コツコツ)ポイント+(プラス)」事業への参画が決定したと発表した。同事業は、CO2排出が少ない商品やサービスを購入した消費者に対してポイントを上乗せ付与することで、脱炭素に資する消費行動を促進することを目的としている。

JR西日本グループでは、移動生活ナビアプリ「WESTER」を用いたデジタルスタンプラリーを実施し、鉄道利用といった脱炭素に資する消費行動を促す「ナッジ」を行う。ナッジとは、行動の結果の見える化やフィードバック等を通じ、自発的な行動変容を促す行動科学の手法を指す。参加者には特典としてWESTERポイントがプレゼントされる。具体的な実施内容は、大阪府「脱炭素ポイント制度推進プラットフォーム」や他の参画事業者との協議・調整を経て決定される予定だ。実施時期は2024年夏頃から約6週間を予定している。

また、JR西日本公式の移動生活ナビアプリ「WESTER」での経路検索結果に、CO2排出量および鉄道利用時と自動車利用時の比較が表示されるようになった。表示されるCO2排出量は、国土交通省の公開情報に基づく、全国における輸送機関別の単位輸送量当たりのCO2排出量を元に計算されるため、線区や車種の違い、乗車率、再エネ由来電力の使用有無等は反映されない。

JR西日本グループでは、鉄道のご利用によるCO2削減への貢献を見える化することで、鉄道の環境優位性への理解を広めるとともに、相対的に低炭素な輸送モードである鉄道のさらなる利用拡大につなげていく方針だ。これらの取り組みは、JR西日本グループが掲げる「安全、安心で、人と地球にやさしい交通」および「持続可能な社会」の実現に向けた、環境をはじめとするサステナビリティの取り組みの一環として位置づけられている。