1970年に大阪万博が開催された年に放送が開始された伝説の音楽バラエティ番組『ステージ101』が、2024年に放送終了から50周年を迎える。これを記念して、1971年から1973年にかけてリリースされた6枚のアルバム全79曲が、6月5日より全世界で配信開始された。

『ステージ101』は、1970年1月から1974年3月にかけて約180回放送され、40名ほどの若い男女によって結成された”ヤング101″が歌い踊る斬新な内容で、全国の若者を魅了し好評を博した。音楽監督を務めた中村八大、東海林修、宮川泰らによる高いクオリティのアレンジとスタジオミュージシャンの演奏が特徴だ。アルバム「ぼくら青春の日々」には、林立夫（ドラムス）、鈴木茂（ギター）、細野晴臣（ベース・ギター）が参加していたことが判明している。

今回配信される音源には、現在も第一線で活躍している作曲家の芹澤廣明こと河内広明や太田裕美、田中星児をはじめ、番組でお馴染みだった塩見大治郎、山田美也子、黒沢裕一、諏訪マリー、山崎功、高橋キヨシ、石岡ひろし、ザ・チャープス、湖東美歌、キャンディー浅田、そして近年亡くなった一城みゆ希、若子内悦郎らの歌声を楽しむことができる。また、松本隆の初期の隠れた名曲「空と海がとけあうとき」（1973年9月21日リリース）も含まれている。

配信されるアルバムは、「ステージ101　サイモン＆ガーファンクルを歌う」（全24曲）、「ステージ101　ヤング訪問!!」（全18曲）、「ステージ101　ぼくら青春の日々」（全13曲）、「ステージ101　ぼくら心のふるさと」（全12曲）、「ステージ101　ヤング集合」（全12曲）の5タイトル。

当時の番組を熱心に視聴していた世代はもちろん、リアルタイムでは視聴できなかったが、この時代の音楽に興味を持つ若い世代にもぜひ聴いてもらいたい。