農業イノベーションを加速するMetagri研究所のトークンエコノミー
農業web3コミュニティ「Metagri研究所」は、今夏より新潟県の耕太郎農園による「みんなの畑セット」と熊本県の梶原耕藝が手掛ける「ほれまるトマト」を新たなラインナップに加える。同研究所は、農業分野におけるデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進し、web3関連技術を活用したトークンエコノミーの構築を通じて、生産者と消費者を直接つなぐ新しい経済圏の実現を目指している。
Metagri研究所が発行するソーシャルトークン「MetagriLabo Thanks Token(MLTT)」は、コミュニティ活動への貢献に応じて配布され、集めたトークンはNFTと交換できる。さらにNFTを実際の農産物やサービスと交換できる仕組みを作っている。
新ラインナップの「みんなの畑セット」は、新潟県安塚の大地で育まれた旬の野菜とコーヒーのセットで、40 MLTTで提供される。また、雪室を利用して焙煎・貯蔵されたコーヒー豆「雪室熟成コーヒー」は、20 MLTTで楽しめる。熊本県の梶原耕藝が手掛けるミニトマト「ほれまる」は、甘味と酸味のバランスが絶妙で濃厚な旨味が特徴であり、40 MLTTで提供される。
Metagri研究所は、ブロックチェーン技術を活用したアプリケーション開発の実績があるスタディメーター株式会社の支援のもと、コミュニティ内部のメンバーだけでシステム運用が可能な仕組みを設計・開発している。今後、同研究所は、このシステムをさらに発展させ、農業分野でのweb3や生成AI関連技術の活⽤を促進していく方針だ。
Metagri研究所は、2022年3月より活動をスタートし、2024年6月現在では900名以上が参加している。独自トークン発行によるトークンエコノミー「FarmFi」モデルの構築や、農業とweb3、生成AI技術などの新技術を組み合わせた実証実験などに取り組み、持続可能な農業の実現と、web3や生成AI技術を活用した新たな農業モデル「FarmFi構想」の確立を目指している。