工場点検の自動化へ、ugoなど3社が開発開始

ugo株式会社、株式会社日立プラントサービス、株式会社日立システムズの3社は、業務DXロボットを活用した工場点検作業の自動化サービスの開発を開始した。

本サービスでは、ugoの自律走行と遠隔操作のハイブリッド型業務DXロボット「ugo」が工場内を巡回し、搭載されたセンサーと日立システムズの「CYDEENメーター自動読み取りサービス」により、環境データや計器メーターの値を自動で取得する。取得したデータに日立プラントサービスの大規模工場保守ノウハウを融合させることで、熟練技術者の技術継承、エネルギー効率の改善、故障の予兆検知などの設備運用効率化に貢献する。2024年秋より半導体工場での実運用を開始し、同年度中のサービスリリースを予定している。

将来的には、AIを活用して熟練保守員のノウハウを再現し、保守計画の立案をはじめとする設備運用のさらなる効率化を図る。現場の情報を可視化し、カーボンニュートラルを含む経営改善提案で、施設運用全体の適正化へ貢献するトータルシームレスソリューションの提供をめざす。

大規模製造工場では、技能労働者の高齢化や熟練技術者の引退による技能の維持・継承の問題、人員不足やリソース制約の中での高度な施設運用が求められている。これらのニーズに応えるには、現場の負担を軽減する高性能なプロダクト、適切な設備運用を行うOT、現場情報を収集・見える化し設備運用効率化を実現するITが不可欠だ。3社はそれぞれの強みを生かし、本サービスの提供を通してお客さまの設備運用効率化へ貢献する。

3社は2024年7月4日~5日に開催される「日立システムズ DX・GXフェア 2024」において、本サービスの展示とパネルディスカッションを実施する予定だ。