キャリア採用拡大の兆し、5社に1社が新卒と同割合

株式会社学情が実施した企業・団体の人事担当者を対象としたインターネットアンケートによると、今年度の採用活動におけるキャリア採用と新卒採用の割合は「5:5」が22.4%で最多となった。5社に1社はキャリア採用と新卒採用を同割合で計画していることが明らかになった。

採用人数の割合について、「キャリア採用より新卒採用の割合が多い」と回答した企業は45.1%、「キャリア採用のほうが新卒採用より割合が多い」と回答した企業が30.6%だった。また、キャリア採用の人数について「前年度よりも増やす予定」と回答した企業が32.2%に上り、3割以上の企業がキャリア採用の人数を増やす予定であることが判明した。

キャリア採用において採用人数を増やす年齢層は、「20代(26~29歳)」が70.2%で最多となり、次いで「30代」が57.9%、「20代(25歳以下)」が45.5%と続いた。20代を中心に若い世代の採用を増やしたいという企業の意向がうかがえる。

調査は2024年4月15日から5月2日にかけてWeb上で行われ、有効回答数は376社だった。生産年齢人口の減少や人手不足を背景に、キャリア採用を拡大する企業が増加しているが、今回の調査結果からもその傾向が裏付けられた形だ。

株式会社学情は、東証プライム上場・経団連加盟企業で、法人株主として朝日新聞社・大手金融機関が資本出資している。2004年から「20代通年採用」を提唱し、20代の採用をトータルにサポートする大手就職・転職情報会社として知られている。