都築洋介選手、エベレストマラソンで歴代日本人3位の好成績

2024年5月29日、ネパールのエベレスト山麓で「エベレストマラソン2024」が開催された。この大会は、世界最高峰エベレスト(8,848m)の初登頂記念日を祝して毎年行われているもので、標高5,364mのエベレストベースキャンプをスタート地点とする過酷なレースだ。

今大会には日本人選手5名が参加し、全員が10時間以内の好タイムでゴールした。中でも、日本アウトドアトレーニング協会代表の都築洋介氏は8時間12分29秒で完走し、日本人15人目の完走者となった。このタイムは歴代日本人3位の記録である。

他の日本人選手の成績は以下の通り。

  • 南耕二氏:8時間24分14秒(日本人16人目完走、歴代4位タイ)
  • 因純一氏:8時間24分14秒(日本人16人目完走、歴代4位タイ)
  • 池田智樹氏:9時間08分16秒(日本人18人目完走、歴代9位タイ)
  • 池田奈央氏:9時間08分16秒(日本人18人目完走、歴代9位タイ)

エベレストマラソンは、平地の約半分の酸素濃度と不整地という過酷な条件下で行われるため、「世界最難関のマラソン」とも呼ばれている。都築氏は、レース前日に体調を崩したものの、見事に完走を果たした。

都築氏は「高地順化も途中までは順調だったが、レース前日に大きく体調を崩し、一時はスタートできないことも頭をよぎった。期間中に素晴らしい経験を多く得られたので、この経験を今後に還元していきたい」とコメントしている。

日本アウトドアトレーニング協会は、アウトドアトレーニングの知識や技術を習得した専門家の育成や、野外でのスポーツやアクティビティを安全に楽しく実施するための啓蒙活動を行っている団体だ。今回の日本人選手たちの活躍は、同協会の取り組みの成果とも言えるだろう。