日立ハイテクアナリシス、紫外可視近赤外分光光度計UH9000シリーズを発売
株式会社日立ハイテクアナリシスは、固体試料の分光特性を高精度かつ効率的に測定できる紫外可視近赤外分光光度計「UH9000シリーズ」を発売しました。
従来機種で定評のある平行光束設計を光学系に継承しつつ、自動偏光子ホールダやマルチスキャン機能などの搭載により測定業務の効率化を図っています。AIの進展に伴い拡大する自動運転や高速通信を支える半導体・高機能材料分野などで、研究開発や品質管理の高度化に対応します。
高精度測定と作業工数削減を両立する機能
UH9000シリーズは、従来機種「UH4150シリーズ」から平行光束設計を引き続き採用しています。平行光束によって試料に対する光の入射角が均一になるため、固体試料の高精度な正反射測定や拡散性評価、レンズの透過率測定などが可能です。
作業効率化の面では、PC画面上で偏光子の角度(0度、45度、90度)を自動切り替えできる「自動偏光子ホールダ(オプション)」を新たに追加しました。さらに、試料室の扉の開閉を検知して測定を自動開始する「インテリジェントスタート機能」も備えています。同社の評価条件によると、これらの機能を活用することで従来手法と比べて作業工数を約55%削減し、測定所要時間を約18%短縮できるとしています。
また、従来機種「UH4150AD+」に搭載されていた「マルチスキャン機能」も備えています。1回の設定で波長ごとの測定条件をカスタマイズでき、透過率が異なる5つの波長範囲を測定した場合、測定時間を約半分に短縮します。
測定目的に応じた2モデルを展開
本シリーズでは、測定用途に合わせて2つのモデルをラインアップしています。
- UH9100:幅広い波長領域の測定に対応
- UH9200:InGaAs検知器を搭載し、近赤外域の高感度化により低透過率・低反射率の測定に対応
一部を除き従来機種の付属装置を継続して使用できるほか、大型試料室や各種検知器の選択肢も維持されています。
主な仕様と今後の展示予定
UH9000シリーズの主な仕様は以下の通りです。
- UH9100
- 検知器:紫外・可視は光電子増倍管、近赤外はPbS光導電素子
- 測定可能波長範囲:直入射検知器付属装置で185〜3,300nm、Φ60積分球付属装置で240〜2,600nm
- 設定可能波長範囲:175〜3,300nm
- 外形寸法:幅900×奥行800×高さ1,190mm
- 質量:161kg(検知器を除く)
- UH9200
- 検知器:紫外・可視は光電子増倍管、近赤外はInGaAsフォトダイオード
- 測定可能波長範囲:直入射検知器付属装置で185〜1,800nm、Φ60積分球付属装置で240〜1,800nm
- 設定可能波長範囲:175〜2,000nm
- 外形寸法:幅900×奥行800×高さ1,190mm
- 質量:162kg(検知器を除く)
なお本シリーズは、2026年9月2日から9月4日まで幕張メッセ(千葉県千葉市)で開催される「JASIS2026(最先端科学・分析システム&ソリューション展)」において、実機およびパネル展示が行われる予定です。
本記事は株式会社日立ハイテクアナリシスの発表をもとに作成しています。
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