IISEが対話動画シリーズを始動 第1弾はAIが取引する経済圏を議論
NECグループの独立シンクタンクである国際社会経済研究所(IISE)は、未来の意思決定を支える対話コンテンツシリーズ「IISE Future Dialogue」を始動しました。その第1弾となる対談動画が、2026年9月1日にIISE公式YouTubeチャンネルなどで公開されました。
第1弾は自律型AIが取引を行う経済圏がテーマ
第1弾(Vol.1)では、「Machine Customer」の概念を提唱した元Gartner Distinguished Vice President & Analystのドン・シャイベンライフ氏を招き、IISE代表取締役社長でNEC Chief Technology Fellowを兼務する西原基夫氏と対談を実施しました。
対談では、AIエージェントが自律的に購買や取引を行う新たな経済圏「Agent Economy」を取り上げました。AIエージェントが商品やサービスを選択・購入する顧客や、販売を担う売り手として経済活動の主体になりつつある現状を踏まえ、企業の顧客戦略や経営組織の変化、社会に必要な信頼やルール、インフラについて意見が交わされました。
AIが顧客になることによる経営戦略の変化と課題
主な論点として、AIエージェントが自ら判断して交渉や購買を担う進化や、企業に代わって販売を行う「Sellerbot」の登場によるビジネスモデルの変化が挙げられました。
また、AIエージェントはブランドイメージや感情的な訴求だけで商品を選ぶとは限らないため、AIが正しく比較・判断できるデータ基盤「AI-Ready Data」の整備や、マーケティング・販売・組織の再設計が必要である点についても議論されました。
日本の強みの再定義や倫理・ガバナンス
日本が培ってきた「信頼」「品質」「きめ細かさ」といった強みについて、AIエージェントが活動する社会でも競争優位の源泉になり得る一方、AIにも読み取れて評価できる形に再定義できるかが競争力の鍵になると指摘されました。
このほか、AIエージェント間の決済を支える社会インフラ、AIを巡る倫理やガバナンス、政府の役割、AIと人間の適切な役割分担や人間の創造性についても議論されています。
公開コンテンツおよび組織の概要
公開されたコンテンツの概要は以下の通りです。
- シリーズ名:IISE Future Dialogue Vol.1
- テーマ:AIエージェントが自律的に購買/取引を行う新たな経済圏「Agent Economy」 ~顧客が「人間」でなくなる時代に、企業と社会は何を再設計すべきか~
- 出演:ドン・シャイベンライフ氏、IISE代表取締役社長 西原基夫氏
- 形式:対談(英語収録、日本語字幕)
- 公開日:2026年9月1日
- 公開先:IISE公式YouTubeチャンネル(https://youtu.be/RTT_7vT2ID0)ほか
あわせてIISE公式noteでは、西原基夫氏による解説記事が公開されています。また、所定のアンケートに回答することで、対談内で使用された資料のダウンロードやメールマガジンの登録が可能です。
国際社会経済研究所(IISE)は、NECグループの独立シンクタンクとして、中立的な立場で課題を探索し、多様な機関やオピニオンリーダーと協働しながら新たな社会価値の創造を目指しています。
本記事は国際社会経済研究所の発表をもとに作成。
ビジネスパーソンの課題解決と納得感にこだわるDellows News編集部。キャリア論からAI、健康法まで幅広い分野に対応し、複雑なテーマでも平易な言葉で丁寧に解説。読者が「明日から使える」知識やヒントを得られるよう、具体的な事例・データ・専門家の見解を交えて執筆。情報を整理し、納得感ある記事づくりを心がけています。



