DNX Venturesが日米でブランド新設 日本はDNX Capitalに
ベンチャーキャピタルのDNX Venturesは、日米それぞれの投資活動を独立したブランドとし、日本チームを「DNX Capital」、米国チームを「DNX Technology Ventures」と通称名を新たにした。あわせてウェブサイトの全面刷新も実施した。創業以来続けてきた日米連携を保ちつつ、両ブランドのもとで各市場に適した投資・支援事業を展開していくとしている。

日米それぞれのアイデンティティを明確化

DNX Venturesは2011年の創業以来、日米のファンドが連携しながらB2Bスタートアップへの投資を継続してきた。投資領域やリミテッド・パートナー(LP)からの期待、コンセプトが日米でそれぞれ進化してきたことを受け、2024年に組成した4号ファンド以降はファンドを日米で分けて組成している。

今回のリブランディングでは、それぞれの思想や狙いを体現したブランドを掲げた。なお、既存ファンドの運営はこれまでと変わらず両チームで継続する方針だ。
マネージングパートナーの倉林陽氏は、米国系VCの多くが日本から撤退するなか、すでに日本向けファンドを別建てで設立して日本市場にコミットしてきた実績に触れ、機関投資家の期待に応えながらスタートアップ・エコシステムの健全な発展に寄与する責任とプライドを表現するためにリブランディングを行ったとコメントしている。
日本の産業変革を推進しAPAC領域へも投資拡大
DNX Capitalは、B2Bスタートアップへの投資を通じて日本の産業変革と社会課題の解決への貢献を目指す。長年培ってきたB2Bソフトウェア領域の知見を土台に、AIネイティブ時代のアプリケーションを含む同領域の専門性を磨き支援を続ける。


また、日本をメインとしながらも投資対象の一部をAPAC領域へ拡大している。2025年には韓国のInedit(クリエイターマーケティング向けプラットフォーム『Brandazine』)とaaant(研究データ記録・管理ソフトウェア『Labnote』)、オーストラリアのZeligate(AI採用業務自動化プラットフォーム『Zelis』)とKlean Technologies(ESG規制アセスメント自動化AIエージェント『ESG Agent ai』)の計4社へ投資を実行した。今後は既存メインファンドの最大10%程度を海外投資に配分し、ASEANを含むアジア太平洋地域で投資を展開する計画だ。
起業家像の更新とブランドサイトの刷新
新ブランドの発表に合わせ、応援したい起業家像を掲げた「アントレプレナーに求めるもの」をアップデートした。日本の産業変革や社会課題解決を担うアントレプレナーに共通するマインドセットや姿勢を言語化し、発信している。
さらにブランドサイトを全面刷新し、投資戦略や起業家へのメッセージ、投資先企業のストーリーなどを公開した。
DNX Capitalの概要
- 運用実績:4つのメインファンドとアネックス・シードを含め計8ファンド、累計約710億円を運用
- 投資実績:120社のスタートアップ企業へ投資を実行、28社をエグジット
- 主な投資領域:B2Bソフトウェア、フィンテック、ディープテックなど(アーリーステージで初回投資しグロース以降も追加投資)
- 支援プログラム:短期集中型創業プログラム「DNX Studio」(1年で2社創業)、インキュベーションオフィス「SPROUND」(累計54社546名以上が利用、16社への追加投資に接続)、カンファレンス「SAIL」(全15回開催)
本記事はDNX Venturesの発表をもとに作成。
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