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Yoren、WeChat活用の訪日客向けホテル予約サービスYoStay提供へ

株式会社Yorenは、中国人訪日旅行客がWeChat上でホテルの検索から宿泊予約、決済まで完結できる宿泊事業者向けサービス「YoStay」を、2026年度内(2026年9月予定)に提供開始する。中国系オンライン旅行会社(OTA)への依存や手数料負担の軽減を図るとともに、宿泊施設が予約者情報を自社データとして蓄積できるようにする。同社が培ってきたノウハウをもとに機能をパッケージ化したSaaS型サービスとして提供される。

中国人旅行客の予約特性と宿泊事業者の課題

中国ではRED(小紅書)やWeChatなどの独自サービスが情報収集の起点として利用されており、日本のホテルが公式ウェブサイトを運営していても中国国内から直接誘導することが難しいケースがある。そのため中国人旅行客の宿泊予約はCtripなどの中国系OTAに集中しやすく、宿泊施設側には手数料負担が生じるだけでなく、宿泊者の利用履歴などを自社マーケティングに活用しにくい構造的な課題が存在していた。なお、2026年の訪日中国人旅行客数について、同社は日本政府観光局(JNTO)の統計をもとに2025年より約半減となる480万〜580万人にとどまると試算しているものの、依然として韓国・台湾に次ぐ規模になるとみている。

WeChat上で自社予約導線を構築しCRMへ活用

YoStayは、中国人旅行客が日常的に使用するWeChat内にホテル公式の予約窓口を構築するサービスである。旅行者は専用アプリを追加でダウンロードすることなく、WeChat上で宿泊プランの検索から予約、決済までを行える。

宿泊施設はOTAと自社予約を併用することで販売チャネル全体の最適化を図り、手数料負担を抑えられる。また、WeChat上での予約や会員登録を通じて顧客情報を直接管理できるため、館内QRコードからの誘導なども含め、宿泊後も次回訪日時の案内やキャンペーン配信といった再来訪・再予約を促すCRM施策を展開できる。

機能を共通パッケージ化し短期間での導入に対応

Yorenは2012年の設立以来、中国市場でWeChatミニプログラムを活用したCRM開発・運用を行い、2025年6月からは日本のインバウンド市場向けにもサービスを展開してきた。従来は企業ごとのオーダーメイド開発が中心だったが、YoStayではホテル予約に必要な基本機能を共通システムとしてパッケージ化した。

これにより宿泊事業者は一から開発する必要がなくなり、必要情報や素材の準備、プラットフォーム側の審査が整えば短期間で運用を開始できる。同社は今後、宿泊領域での普及を進めるとともに、飲食やリテール、交通インフラなど予約・購買接点が求められる他業種への応用も見込んでいる。

YoStayのサービス概要および株式会社Yorenの概要は以下の通り。

  • サービス名:YoStay
  • 提供開始時期:2026年9月予定
  • 対象:ホテル・旅館などの宿泊事業者
  • 提供内容:中国人訪日旅行客向けWeChatホテル公式予約・決済サービス
  • 主な機能:ホテル・宿泊プランの検索・表示、宿泊予約、WeChat・アリペイを活用したオンライン決済(WeChat Payの利用には別途申請が必要)、予約情報管理、会員・顧客情報管理、顧客データを活用したCRM・再集客
  • 料金体系:初期費用47万円から、オーダー手数料8%から、月額固定費(利用規模に応じて設定)
  • 導入期間:最短5週間(掲載内容やプラットフォーム審査等により前後する場合がある)

株式会社Yoren概要

  • 会社名:株式会社Yoren/游仁信息科技(上海)有限公司
  • 代表者:代表取締役CEO 金田修
  • 本社所在地:東京都千代田区麹町2-5-1 半蔵門 PREX South 8F
  • 中国支社所在地:上海市徐滙区中山西路1600号宏滙国際広場A座20F
  • 社員数:212名(2025年12月末現在)

本記事は株式会社Yorenの発表(一部市場試算は日本政府観光局「訪日外客統計」および観光庁「訪日外国人消費動向調査」に基づく同社試算)をもとに作成。

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