横浜人形の家、開館40周年を記念した建築と歴史の企画展を9月5日より開催へ
横浜人形の家は、開館40周年を記念した企画展示を2026年9月5日から11月23日まで開催する。
同館の成り立ちや坂倉建築研究所が手がけた建物の設計プロセス、開館からの40年間にわたる思い出の資料などを紹介する。会期中には、設計担当者らによるトークイベントや各種ツアーなどの関連イベントも実施される予定となっている。
寄贈から始まった歩みと建築の歴史
横浜人形の家は、横浜・元町で真珠店を経営した大野英子氏の人形コレクションが1978年に横浜市へ寄贈されたことを契機に、翌年産業貿易センタービルの一画を改装して公開されたことに始まる。その後、太田ますい氏からの雛人形・雛道具の寄贈などを受けてコレクションが充実し、1986年に現在の場所へ移転・開館した。
建物の設計は坂倉建築研究所が手がけ、「人形たちが住む家」「現実の都市の中の空想のマチ」を理念として構想された。同建築は、神奈川県下建築コンクール最優秀賞(1986年)をはじめ、日本建設業連合会表彰BCS賞(1987年)、横浜まちなみ景観賞 商環境デザイン賞大賞(1987年)、かながわの建築物100選(1989年)、建設省 公共建築100選(1998年)、日本建築家協会 JIA25年賞(2014年)などを受賞・選定されている。
建築資料や当時の思い出を振り返る展示構成
本展では、建物の誕生過程や細部の魅力、これまでの活動の記録などを2つの構成で紹介する。
- Ⅰ 建築の記録 ~人形たちの家:構想計画や設計関連文書、設計図面、施工・竣工時写真、各建築賞受賞記念品、横浜人形「ヨーコ」などの展示資料を予定。
- Ⅱ 記録と記憶 ~人形たちの家 での思い出:開館時のポスターや記念品、展覧会・イベント案内、チケット、刊行物、写真、開館当時の展示構想などの展示資料を予定。
会場は横浜人形の家2階の多目的室で、開館時間は9時30分から17時まで(最終受付16時30分)。休館日は毎週月曜日(祝日の場合は開館)および9月24日、10月13日となっている。観覧料は入館料を含み、大人(高校生以上)800円、小中学生400円となる。



設計関係者によるトークイベントや各種館内ツアー

会期中は、建物の魅力を深く知るための各種イベントが企画されている。
- トークイベント「横浜人形の家の建築を語る」:10月25日(日)14時〜16時、定員100名(事前予約優先、参加費500円・別途入館料必要)。講師として秋山晃士氏(神奈川大学建築学部特別助手)と、設計チーフを務めた弓良一雄氏(ユミラ建築設計室代表取締役)が登壇する。
- 建築解説ツアー:9月19日(土)11時〜12時、定員25名(事前予約優先、参加無料・本展チケット必要)。設計者による解説を聞きながら館内を巡る。
- 建築探検ツアー:11月1日(日)14時〜15時、定員20名(事前予約優先、参加無料・本展チケット必要)。神奈川大学曽我部研究室の協力のもと、学生とともに建物を鑑賞する。
- ギャラリートーク:9月5日(土)および10月3日(土)の各日11時〜11時半、14時〜14時半に開催(予約不要、参加無料・本展チケット必要)。担当学芸員が展示解説を行う。
周辺の歴史や関連建築を巡るガイドツアーも実施
NPO法人横浜シティガイド協会との共催によるガイドツアー「人形の家の周辺を歩く」も予定されている。
開催日は10月30日(金)、11月8日(日)、11月17日(火)の各日9時30分から12時30分まで。学芸員による館内解説の後、山下公園「世界の広場」、ホテルニューグランド、産業貿易センター、シルクセンターなど約1.5kmの屋外コースを歩く。定員は各回25名で事前予約制となり、参加費は保険料等を含む800円(別途本展チケット必要)となる。
本記事は横浜人形の家の発表をもとに作成。

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