YKK AP、加計高校芸北分校の男子寄宿舎断熱改修ワークショップを支援
YKK APは、広島県立加計高等学校芸北分校の男子寄宿舎「雄学館」で実施された断熱改修ワークショップに対し、資金支援や資材協力、工務店ネットワークの活用を通じたサポートを実施した。ワークショップは北広島町公衆衛生推進協議会と広島県地球温暖化防止活動推進センターが主催し、2024年8月28日に開催された。生徒自らが作業に携わり、厳しい気候下にある寄宿舎の住環境改善と省エネについて学んだ。


寄宿舎が抱える厳しい温熱環境の課題
寄宿舎がある広島県北広島町は豪雪・極寒の地域でありながら、夏には最高気温38.7度を記録する(気象庁アメダス大朝観測所の1994年7月17日および2024年8月16日観測データより)など厳しい気候環境にある。旧小学校の校舎を活用した同施設は断熱性能の低さが課題となっていた。
夏場は室外機一体型の移動式冷房機器を使用する際に窓の隙間から虫が侵入し、排水処理の負担も生じていた。冬場は給油制限のあるボイラーに頼留ざるを得ず、灯油が切れると室内で洗濯物が凍りつくなど過酷な環境が続いていた。主催団体は改修を学びの機会とするワークショップを企画したものの、予算や運営面に課題を抱えていた。そこで企画の委託先である一般社団法人Forward to 1985 energy life ひろしまの理事を務める株式会社プレゼントデザインの川端順也氏が関係各所に協力を呼びかけ、YKK APがこれに賛同した。
資金や資材提供に加え工務店ネットワークを活用
YKK APは、企業版ふるさと納税を活用した寄付や、取り付けに使用するリフォーム用樹脂製内窓「ウチリモ」の特別価格での提供を行った。
さらに、同社が事務局を務める「性能向上リノベの会」を通じて会員企業へボランティア参加を呼びかけた。これに応じた同会の会員企業2社が、当日の作業サポートとして参画した。

生徒自身が自習室と物干しエリアの改修を施工
改修計画にあたっては生徒たちと事前に話し合いを行い、「夏に静かで涼しい勉強場所がない」「冬に洗濯物が凍る、隙間風が入る」という課題を解決するため、使われていなかった部屋を「自習室」と「物干しエリア」へ改修することを決定した。
当日は寄宿生を含む芸北分校の生徒21名が参加し、工務店のサポートのもとで壁への断熱材取り付けや内窓の設置作業に取り組んだ。参加した生徒は断熱材による室温の違いを実感したことや、厳しい環境下でも快適に過ごせるようになることへの期待を語った。
関連組織の概要
- 性能向上リノベの会:全国の住宅事業者を対象に中古戸建住宅リノベーションの活性化を目的に2021年10月に発足した組織。断熱・耐震性能向上に関する技術支援やプロモーション支援を行う。会員数は約700社(2026年7月時点)。
- 一般社団法人Forward to 1985 energy life:東日本大震災・福島第一原発事故を機に設立され、家庭部門のエネルギーおよび電力消費量を1985年当時の水準まで削減することを目指し、省エネ住宅の普及などを推進する団体。
本記事はYKK AP株式会社の発表をもとに作成。
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