太陽工業、スペースワンのロケット部品保管用テント倉庫を設計・施工
大型膜面構造物を手がける太陽工業は、小型ロケット打ち上げサービスを提供するスペースワンからロケット関連部品を保管するテント倉庫「フレックスハウスC&W」の設計施工を請け負い、2026年3月に完工しました。この倉庫は2026年4月から先行して使用が開始され、周辺の附帯施設を含めた工事は8月上旬に完成しています。
スペースワンは、キヤノン電子、清水建設、IHIエアロスペース、日本政策投資銀行の4社によって2018年に発足した企業です。2021年には和歌山県串本町に射場「スペースポート紀伊」を完成させており、今回、ロケット関連部品を保管する倉庫として太陽工業の「フレックスハウスC&W」が採用されました。
「フレックスハウスC&W」は、倉庫内を冷やす機能と温める機能(cool&warm)を備えたテント倉庫です。二重膜システムと空調機を組み合わせることで、従来のテント倉庫で課題となっていた庫内の温度管理に対応しています。外側には酸化チタン光触媒膜材、内側には断熱素材を採用し、屋根の表面温度が内部に伝わりにくくすることで保温・保冷効果を高めています。また、白いテント倉庫は75%以上の日射反射率を持ち、内部の温度上昇を抑えるとともに、光触媒によって有機汚れが雨水で洗い流されるため、白い外観と防汚性能を長期間維持します。
膜構造技術による短工期と環境負荷の低減
太陽工業独自の膜構造建築工法である「フレックスハウス」は、短工期と低コストを特徴としています。一般的な建築物と比較して軽量である特性を活かし、建設時の環境負荷を軽減するなど高い環境性能を備えています。
宇宙産業への参入とビジネス拡大の狙い
太陽工業は2024年3月にスペースワンへ出資を行っており、宇宙空間における研究領域にとどまらず、具体的に宇宙産業市場への参入を目指しています。今回の部品庫の受注をはじめ、地上における射場周辺の施設建設支援や、宇宙空間での膜技術の活用などを通じて、宇宙関連ビジネスを積極的に進めていく計画です。
- 所在地:和歌山県東牟婁郡串本町
- 施主:スペースワン株式会社
- 設計・膜構造:太陽工業株式会社
- 施工:太陽工業株式会社(基礎は別途)
- 着工:2025年12月
- 完工:2026年3月
- 使用開始:2026年4月
- 規模:幅15m×奥行き17m×高さ5m(2棟)
- 製品名:フレックスハウスC&W
- 用途:倉庫
- 膜材:CMX220不燃(ホワイト)
本記事は太陽工業株式会社の発表をもとに作成されています。
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