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ミラリンク、製造業の技術情報活用に向けナレッジドリブン設計の考え方を提示

福岡県北九州市の株式会社ミラリンクは、製造業の設計現場における技術情報の活用について、その考え方を「ナレッジドリブン設計」として整理したと発表した。同社はAIナレッジ活用プラットフォーム「タグっと」を通じ、情報の在り処が人に依存する「検索の属人化」の解消を目指している。蓄積された技術データを次の設計に活かす仕組みづくりを提案している。

電子化の次にある「検索の属人化」という課題

製造業では技術文書の電子化が進み、設計資料や不具合報告書などのデータが蓄積されている。一方で、情報が増えるほど必要な資料の保管場所が分からず、過去の事例をベテラン社員に直接確認するといった状況が生じている。

ミラリンクは、知識そのものではなく「知識がどこにあるか」を人に依存している状態を「検索の属人化」と位置づけている。人手不足や技術継承が課題となるなか、探す・整理するといった作業の一部をAIで支援し、人が判断や創造性を要する業務に集中できる環境づくりが重要になるとしている。

同社によると、2026年7月に開催された「ものづくりワールド東京2026」においても、業種や企業規模を問わず複数の企業から同様の相談が寄せられたという。

ミラリンクは、蓄積された情報を次の設計に活かすためのポイントとして次の3点を挙げている。

  1. 情報の在り処を人の記憶に依存させないこと。「誰が知っているか」ではなく「何を探しているか」から情報に辿り着ける環境をつくる。
  2. 資料を見つけるだけでなく、過去の事例や検討内容を今回の設計判断にどう反映するかまで支援すること。
  3. 物理ファイルサーバーなどに残る既存の資産をできるだけそのまま活かし、段階的に導入できるようにすること。

社内に蓄積されたデータから必要な知見を取り出して新しい設計を組み立てる状態をつくることで、若手とベテランの情報活用水準の差を埋め、手戻り削減や競争力向上につなげる考えを示している。

蓄積データを横断活用するAIプラットフォーム「タグっと」

同社が提供する「タグっと」は、設計・開発・生産技術・品質保証部門などで扱われる技術報告書や工程資料などの活用を支援する製造業向けプラットフォームである。

社内の複数文書を横断してAIが回答を整理する「ノウハウ検索」では、参照した文書名やページ番号を表示し、一次情報を確認できるようにしている。また、過去の不具合事例や技術情報をもとに、設計段階で検討すべきリスクや項目のたたき台をAIが生成する機能も備える。

同製品は、ミラリンクが北九州を拠点に製造業向け個別開発を行ってきた知見をもとに汎用プロダクトとして開発された。クラウド上の文書だけでなく社内ファイルサーバーの文書にも対応する。

代表取締役の佐取直拓氏は、資料が社内に残っているにもかかわらず探し出せない状態を変え、誰もが過去の知見にアクセスして設計に活かせる状態を目指したいと述べている。

株式会社ミラリンクの概要

  • 会社名:株式会社ミラリンク
  • 設立:令和4年2月3日
  • 代表取締役:佐取 直拓
  • 本社所在地:福岡県北九州市小倉北区浅野3丁目8番1号 AIMビル6階
  • 事業内容:設計AIエージェント「タグっと」の開発・運営、金属製品・技術マッチング「めたまっち」の運営、製造業の技術および品質コンサルティング
  • URL:https://milalink.co.jp

本記事は株式会社ミラリンクの発表をもとに作成。

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