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ふきんは水洗いと乾燥後も菌が残留 日本製紙クレシアが菌の生き残り試験を実施

日本製紙グループの日本製紙クレシアは、日常的なふきんのお手入れを再現した「菌の生き残り試験(菌挙動試験)」を実施した。試験の結果、水洗い後に一般的な環境で一晩乾燥させた場合でも、食中毒の原因菌となり得る黄色ブドウ球菌が生きたまま残留していることが判明した。ふきんに付着した菌をゼロにするには5分間の煮沸消毒が必要とされるなど、日常的な衛生管理における課題が示されている。

水洗い・乾燥後も黄色ブドウ球菌が約25分の1残留

今回の試験は、食品汚れのモデルとしての「大腸菌」と、調理者の手指等から移行する菌のモデルとしての「黄色ブドウ球菌」を混合し、実際の家庭におけるふきんの汚染状態を再現して行われた(初期付着菌数は四国大学紀要の論文データを出典として設定)。

試験用綿ふきん(10cm×15cm)に菌を付着させ、水洗いした後に一般的なキッチン環境(温度25℃・湿度50%)で16〜18時間乾燥させたところ、十分に乾燥した状態に見えても、黄色ブドウ球菌が洗浄前の約25分の1生きたまま残留していることが実証された。なお、菌数は付着環境や季節、測定状況などによって変動するため、今回の測定結果は一例であるとしている。

専門家「乾燥だけでは菌は死滅しない」

試験を監修した東京農業大学の小西良子客員教授は、水洗いだけでは繊維の奥に潜む細菌を除去することが難しく、特に食中毒の原因となる黄色ブドウ球菌は乾燥に強いため、乾燥させるだけでは死滅しないと指摘する。手や生野菜に残った菌がふきんに移行し、水分や温度、栄養の条件が整うことで増殖するため、清潔な状態にリセットするには5分間の煮沸消毒などが必要になると解説している。

小西客員教授は、国立予防衛生研究所、国立感染症研究所、国立医薬品食品衛生研究所で食品衛生法に関する規格基準策定の研究に携わった経歴を持ち、日本食品衛生学会元会長などを歴任している。なお、今回の菌検査はイカリ消毒が担当した。

毎日ふきんを煮沸消毒する負担への対策として、日本製紙クレシアは「スコッティ ファイン 洗って使えるペーパータオル」の活用を提案している。布のような丈夫さと紙の吸水性を持ち、水に濡れても絞れる特徴を生かし、「野菜の水きり」や「食器拭き」などの清潔な用途から使い始め、最後は「掃除」をして捨てるサイクルが可能となる。

同製品の生菌数測定試験では、新品時の菌数が検出限界未満(10 CFU/g未満)であり、二次汚染を防ぐ衛生的な使い方ができるとしている。なお、食品に直接触れる用途には無地タイプの使用が推奨されている。

日本製紙クレシア株式会社の概要

  • 所在地:東京都千代田区神田駿河台4-6
  • 代表者:代表取締役社長 藤原隆史
  • 事業内容:日本製紙グループの家庭紙・ヘルスケア製品等の製造・販売

本記事は日本製紙クレシア株式会社の発表および記載された研究データをもとに作成。

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