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AGA治療薬の献血制限、男性の88.4%が十分に知らず SKINLABO調査

一般社団法人SKINLABOは、薄毛・白髪の悩みを経験した男性259人を対象に実施したアンケート調査の結果を公表した。AGA治療薬であるフィナステリドやデュタステリドの服用中止後における献血制限について、「あまり知らなかった」「まったく知らなかった」と回答した人が合わせて88.4%に達した。また、前立腺がん検査で指標となるPSA値への影響と受診時の申告の必要性についても、91.1%が十分に知らなかったと回答している。

献血制限への認知度は約1割にとどまる

調査では、フィナステリドは服用中止後1か月、デュタステリドは中止後6か月、献血できないことを知っていたかを尋ねた。その結果、「まったく知らなかった」が74.9%(194人)、「あまり知らなかった」が13.5%(35人)となり、合わせて88.4%(229人)が十分に知らない状態であった。

一方で、「よく知っていた」と「なんとなく知っていた」はいずれも5.8%(15人)にとどまった。献血の制限は薬の服用中だけでなく服用終了後も一定期間続くが、これは薬の成分を含む血液が妊娠中の女性に輸血された場合、男の子の胎児の生殖器発達に影響を及ぼすおそれがあるためとされている。

前立腺がん検査の指標「PSA値」への影響も9割超が十分に知らず

フィナステリドやデュタステリドの服用中は、前立腺がん検査で使われるPSA値が低く出るため、検査時に服用を伝える必要があることについての設問では、「まったく知らなかった」が72.6%(188人)、「あまり知らなかった」が18.5%(48人)で、合計91.1%(236人)となった。

対して、「なんとなく知っていた」は5.0%(13人)、「よく知っていた」は3.9%(10人)であった。PSAは前立腺でつくられるタンパク質で、血液中の値が前立腺がんを調べる際の指標の一つとなる。薬の影響で値が低下することがあるため、検査結果を判断する医師が服用状況を把握している必要がある。

なお、本調査はAGA治療薬の処方・服用経験者に限定したものではなく、回答者全体における認知の自己申告であり、服用者の認知率や処方時の説明の有無・十分さを示すものではないとしている。

専門医は治療検討段階からの注意事項把握を呼びかけ

日本皮膚科学会認定皮膚科専門医の髙田美子医師は、今回の結果を受け、献血制限や前立腺がん検査への影響は治療の効果や費用、副作用と同様に検討段階から知っておくべき注意事項であると指摘する。

厚生労働省の「2023年全国がん登録罹患数・率報告」によると、前立腺がんは2023年に日本の男性で新たに診断されたがんのうち最も多いがんであった。健康診断や人間ドックなどでPSA検査を受ける際は、服用中の薬の名前や服用期間、中止した時期を医師に伝えることが推奨される。また、献血を希望する場合も問診で必ず申告し、献血のために自己判断で薬を中断することは避けて処方医に相談するよう促している。

調査の概要

  • 調査名:男性の薄毛・白髪に関する悩みのアンケート調査
  • 調査主体:一般社団法人SKINLABO(代表者:髙田 美子、所在地:東京都港区浜松町1丁目7-3 第一ビル2階)
  • 調査方法:インターネット調査
  • 調査対象:男性の薄毛・白髪の悩み経験者を募集対象として得られた回答259件
  • 調査実施期間:2026年09月08日から2026年09月21日まで
  • 集計方法:回答259件を集計(回答の除外・重み付けはなし)
  • 回答者年代:10代〜70代、中央値40代(30〜40代が62.5%)

本記事は一般社団法人SKINLABOの発表をもとに作成。

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