ワンライフの凸凹村オンライン交流会に16名が参加 最多人数を更新
群馬県前橋市に本社を置く株式会社ワンライフは、運営する障がい者のコミュニティ『凸凹村(でこぼこむら)』において、2026年10月17日に第15回「凸凹村オンライン交流会」を開催しました。当日の参加者は16名となり、これまでの交流会で最も多い人数となりました。

交流会では、健康や仕事の近況をはじめ、電車やバスでの困りごと、視覚障がいのある人の移動の課題、働き方のステップアップ、行政や福祉制度の課題まで、当事者の経験に基づく幅広い意見交換が行われました。
公共交通機関の利用や駅の無人化を巡る課題
公共交通機関での対応については活発な議論が交わされました。電車やバスで大きな声を出している人を見かけた際の対応として、優しく声をかけることや距離を取るといった対応が挙がる一方、聴覚過敏などの特性によって声を抑えることが困難な場合もある点が指摘されました。
視覚障がいのある参加者からは、周囲の状況が見えないため突然の大きな声に恐怖を感じることがあるという経験が共有されました。周囲の人が状況を説明するだけでも安心につながることや、声をかける際には体に触れず少し離れたところから声で知らせてほしいといった要望が伝えられました。
また、駅での移動に関しては、点字ブロックや周囲の音が手がかりになる反面、工事による通路変更で移動が難しくなることや、駅員間での案内引き継ぎ、駅の無人化により支援を求めにくくなる現状が挙げられました。行政や福祉制度を巡っても、ガイドヘルパーの不足や支援事業所の減少が課題として指摘されたほか、バス停の位置変更を求めて市役所と約5か月話し合い実現させた経験も語られました。
交流会では「できないこと」とどう向き合うかも話し合われました。神経の損傷で左腕が動かなくなっても工夫して一人暮らしを続けた事例や、学習障がいがあっても体で覚えてギターを弾けるようになった経験が共有されました。一人で抱え込まず、誰かに相談することや支援を利用することも選択肢として捉え、「できないから、どうしよう?」と一緒に考える姿勢が確かめられました。

働き方のステップアップに関しては、就労継続支援B型から就労継続支援A型、そして一般就労へと進む過程について意見が交わされました。焦らず少しずつ進むことや、体調やスキルを整えてから就職活動を始めたいという考えが出たほか、段階的な移行や一般就労を目指すことだけを正解とせず、一人ひとりに合った働き方を考慮することの大切さが共有されました。
参加者増加に伴う運営の工夫と今後の展望
参加者が16名に増えたことを受け、運営面での工夫についても話し合いが行われました。視覚障がいのある参加者が発言者を把握できるよう話す前に名前を名乗ることや、結論から簡潔に話すこと、Zoomのブレイクアウトルーム機能を活用して少人数で話せる機会を設けることなどが今後の交流会で取り入れられる予定です。
さらに、対面で集まる「オフ会」の開催についても意見が出されました。交通費の負担やグループホームの門限、移動時の同行者の必要性などに配慮し、会場とZoomを組み合わせた開催形式が検討されています。
凸凹村の概要と運営会社
凸凹村は、障がいのある人が自由に交流し、課題の解決に取り組むコミュニティとして2023年8月に誕生し、2024年5月に正式に開村しました。村民自身が立ち上げるプロジェクトも行われており、2026年9月には畑で育てた無農薬の野菜などを販売して凸凹村に寄付する「凸凹村農園プロジェクト」が始まっています。参加登録には障がい者手帳または受給者証の写真が必要です。
- 会社名:株式会社ワンライフ
- 代表取締役:市村 均弥
- 設立:2014年2月
- 本社:群馬県前橋市
- 事業内容:障がい福祉サービス(就労継続支援A型・B型/生活介護/共同生活援助/児童発達支援・放課後等デイサービス/相談支援)、フランチャイズ展開 ほか
- Web:https://onelife-inc.com/
- 凸凹村:https://dekobokomura.net/
- 凸凹村交流会(プロジェクトページ):https://dekobokomura.net/minpro/dekobokomurakouryuukai/
- 第15回 凸凹村交流会レポート:https://dekobokomura.net/column/kouryuukai15/
本記事は株式会社ワンライフの発表をもとに作成されています。
ビジネスパーソンの課題解決と納得感にこだわるDellows News編集部。キャリア論からAI、健康法まで幅広い分野に対応し、複雑なテーマでも平易な言葉で丁寧に解説。読者が「明日から使える」知識やヒントを得られるよう、具体的な事例・データ・専門家の見解を交えて執筆。情報を整理し、納得感ある記事づくりを心がけています。



