アクセンチュア、オープンストリームホールディングスの買収に合意、サービス強化へ

アクセンチュア株式会社は、株式会社オープンストリームホールディングスの買収に合意したと発表した。オープンストリームホールディングスは、株式会社オープンストリームとニュートラル株式会社を傘下に持つ持ち株会社である。買収金額などの条件は非公開とされている。

オープンストリームホールディングスを傘下に迎えることで、アクセンチュアはクラウドや製造業のデジタル化に精通した約1,000名のエキスパートを獲得する。これにより、レガシー環境のクラウド移行支援から、クラウド、データ、AI、IoTなどの先端デジタル技術の導入まで、データ駆動型ビジネスの加速に向けたサービスをさらに強化する。また、製造・物流領域におけるビジネスの拡大も図る方針だ。

オープンストリームは2000年の設立以来、流通・小売業界などに向けて、先端技術を駆使したシステム開発やデジタル活用のコンサルティングサービスを提供してきた。ニュートラルは自動車産業をはじめとする製造業向けのシステム開発や、医療機関向けの電子カルテ導入支援などで実績を築いている。

アクセンチュアの江川昌史社長は、オープンストリームホールディングスグループの知見やスキルは、顧客企業のデータ駆動型ビジネスへの変革に欠かせない要素だと評価。企業文化の面でも同じ価値観を共有しており、日本企業の全社変革がさらに加速すると期待を示した。

オープンストリームホールディングスの吉原和彦社長は、アクセンチュアグループに加わることで、これまでの実績や経験をより広範な領域で活かし、未来社会の創造に貢献できると述べている。

アクセンチュアは近年、日本におけるテクノロジーおよびデジタル・エンジニアリング領域への投資を積極化。2024年5月にはクライムを買収し、2024年1月にはMujinと製造・物流業界の自動化に向けた合弁会社を設立するなど、事業拡大を加速させている。