映画「遥かな町へ」トークイベント、閉館間近のシネスイッチ銀座で開催
閉館を間近に控えたシネスイッチ銀座で、映画「遥かな町へ」のトークショーが開催された。会場には錦織良成監督をはじめ、音楽を担当した瀬川英史、聞き手を務めた北川らが登壇。71年の歴史に幕を下ろす同劇場への思いや、舞台となった鳥取・倉吉での撮影秘話、劇中の音響や演出へのこだわりについて語り合った。


錦織監督は上映後のあいさつで、あと2日で71年の幕を閉じようとする同館でトークショーを行えたことへの喜びを語った。聞き手の北川も、書店や映画館が文化の集合体であることに触れ、同館の最後のプログラムである本作とともにシネスイッチ銀座を思い出してほしいと呼びかけた。
シネスイッチ銀座で1989年に初公開され、40週間のロングランと1館で27万人を動員した映画「ニュー・シネマ・パラダイス」について、錦織監督は本作のエンドロールの曲が同作をイメージしていたと明かした。これに対し瀬川は、名作の名前を出される重圧を吐露して会場を沸かせた。

鳥取・倉吉の街並みとアナログへのこだわり

劇伴制作にあたり、錦織監督は瀬川を物語の舞台である鳥取・倉吉に招いた。監督は、昭和の街並みが残る現地で撮影のために道路のアスファルトをはいだエピソードを披露。瀬川も現地の街並みや芝居に直接触れたことで刺激を受けたと振り返った。
錦織監督は、できる限りCGを避けてアナログで撮影することを目指したと説明。本物の蒸気機関車(SL)や当時のバスを走らせたほか、エキストラには1000着以上の昭和の衣装を用意し、当時のメイクを施すなど徹底した時代描写へのこだわりを明かした。
劇場スクリーンと音響で味わう演出の細部






錦織監督と瀬川は、劇場ならではの音響と映像で鑑賞することの意義を強調した。瀬川は、SLが映る場面は1回のみであるものの、前半の重要な場面でSLの音が複数回使われている点に言及し、複数回の鑑賞を勧めた。監督も、主人公の家の背後を通る小田急線の音など、細かな音の演出に込めた工夫を紹介した。
イベントの締めくくりとして、錦織監督は青春の思い出の場所であるシネスイッチ銀座が良質な洋画を届けてくれたことへの感謝を表明。原作を手がけた谷口ジローのメッセージを受け止めてほしいと述べ、同劇場へ向けて謝意を伝えた。
作品情報
- 脚本・監督:錦織良成
- 原作:⾕⼝ジロー
- ⾳楽:瀬川英史
- キャスト:⼤⾕亮平、及川桃利、磯⾕萌々⼦、⼾⽥菜穂、滝藤賢⼀
- 制作:goen
- 製作:BARCOS
- 配給・宣伝:ムービー・アクト・プロジェクト
- 配給協⼒:渋⾕プロダクション
- 規格:2026 年/⽇本/カラー/シネマスコープ/126 分/PG-12
- 公式サイト:https://harukanamachie.jp/
本記事は映画「遥かな町へ」の発表をもとに作成。
ビジネスパーソンの課題解決と納得感にこだわるDellows News編集部。キャリア論からAI、健康法まで幅広い分野に対応し、複雑なテーマでも平易な言葉で丁寧に解説。読者が「明日から使える」知識やヒントを得られるよう、具体的な事例・データ・専門家の見解を交えて執筆。情報を整理し、納得感ある記事づくりを心がけています。



