東京創元社 ウンベルト・エーコの歴史小説 プラハの墓地 文庫版を発売
東京創元社は、イタリアの作家ウンベルト・エーコによる歴史小説『プラハの墓地』(橋本勝雄訳)の文庫版を、創元ライブラリより8月31日に発売しました。本作は2010年に発表された作品で、19世紀後半のヨーロッパを舞台に偽書『シオン賢者の議定書』が成立していく過程を描いています。解説は仲俣暁生氏が担当しています。

偽書成立の過程と差別の構造を描く歴史小説
『プラハの墓地』は、のちにユダヤ人排斥運動やナチスによるホロコーストの典拠の一つとなったとされる偽書『シオン賢者の議定書』を、架空の文書偽造家シモーネ・シモニーニがいかにして作り上げたかを綴った物語です。イタリア統一やパリ・コミューン、ドレフュス事件など19世紀後半の史実とリンクさせながら展開します。

作中では主人公シモニーニ以外の登場人物のほぼすべてが実在の人物となっており、豊富な史料をもとに憎しみが差別を生み出すメカニズムに迫っています。
著者コレクションの挿画など50点以上を収録
文庫版の本文中には、著者であるエーコ自身のコレクションであるフィユトン(新聞小説)の挿絵など、50点以上の挿画が収録されています。
書誌情報と著訳者
書籍の概要および著訳者の情報は以下の通りです。
- タイトル:プラハの墓地
- 著者:ウンベルト・エーコ
- 訳者:橋本勝雄
- レーベル:創元ライブラリ
- 判型・ページ数:文庫判・654ページ
- ISBN:978-4-488-07094-6
著者であるウンベルト・エーコ氏は1932年イタリア生まれの記号論学者、哲学者、作家です。ボローニャ大学名誉教授などを務め、2016年2月に死去しました。主な著書に『薔薇の名前』『フーコーの振り子』などがあります。
訳者の橋本勝雄氏は1967年生まれで、現在は京都外国語大学教授を務めています。

本記事は株式会社東京創元社の発表をもとに作成しました。
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