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徳間文庫大賞2026に長月天音の信州善光寺門前 おやすみ処にしさわ商店が決定

東京都品川区上大崎に本社を置き、小宮英行氏が代表取締役社長を務める徳間書店は、第12回「徳間文庫大賞2026」の大賞に長月天音氏の『信州善光寺門前 おやすみ処にしさわ商店』を決定した。有志の書店員5名からなる実行委員会が、対象期間内に刊行された85作品の中から候補作を絞り込み、投票と討議を経て選出した。受賞作は2026年11月頃より記念帯が巻かれ、全国の書店で展開される予定となっている。

選考の経緯と今後の展開

選考は、有志書店員5名で構成される「徳間文庫大賞実行委員会」が担当した。2025年4月から2026年3月の対象期間に刊行された徳間文庫85作品の中からノミネート3作品を選定し、得点形式の投票を実施した。その結果をもとに、8月に実行委員長2名が徳間書店の会議室で討議を行い、大賞を決定した。

受賞作品は2026年11月頃より受賞記念帯に巻き替えられ、全国の書店で展開される予定となっている。

受賞作『信州善光寺門前 おやすみ処にしさわ商店』の概要

受賞作は、長野県の路地裏にある小さなお店を舞台に、大切なものを失った人々の未来を描いた物語である。亡き妻との約束を果たすために善光寺参りに訪れた主人公が、立ち寄った「おやすみ処にしさわ商店」で店主と心を通わせる場面から物語が展開する。

書籍の詳細は以下の通り。

  • 著者:長月天音
  • 定価:858円(税込)
  • 判型:文庫判
  • ページ数:304ページ
  • 刊行年月:2025年12月
  • ISBN:978-4-19-895082-8

著者の長月天音氏は1977年新潟県生まれで、2018年に『ほどなく、お別れです』で第19回小学館文庫小説賞を受賞してデビューした。

著者および選考委員のコメント

受賞に際し、著者の長月天音氏は「喪失がテーマの物語でしたが、悲しいお話にはしないと決めていました。登場人物たちが導かれるように訪れた善光寺。この作品を通じて、私も多くのありがたいご縁を感じることができました」とコメントを寄せている。

選考委員である、ときわ書房本店の宇田川拓也氏は、作中の店に置かれたノートを通じて生まれる気付きや新たな縁について触れ、言葉や活字の力を信じる読者に響く作品であると評した。また、八重洲ブックセンター京急百貨店上大岡店の狩野大樹氏は、登場人物たちが抱える背景と温かい料理によって笑顔を取り戻していく描写に言及している。

徳間文庫大賞について

徳間文庫大賞は、全国の書店員を中心に2015年に創設された賞で、優れた小説を発表する作家を奨励し、毎年刊行された徳間文庫の中から優れた作品を表彰している。主催は徳間文庫大賞実行委員会、後援は徳間書店が務めている。

本記事は徳間書店の発表をもとに作成。

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