ラケットスポーツ「パデル」の2023年大会:日本人選手登録数が世界9位でアジアトップ

2023年の国際パデル連盟(FIP)大会では、日本人登録選手数が109人を数え、世界9位にランクインしました。1970年代に誕生したラケットスポーツで、テニスとスカッシュの要素を併せ持つパデルは急速に成長しているスポーツであり、2023年のFIP大会には6000人以上の選手が160の大会に参戦。日本選手たちはその大舞台で活躍を見せました。

国際パデル連盟(FIP)が2024年2月に公開した記録によると、2023年のFIP大会に日本からは109人の選手が登録され、それは全世界で9位の数値でした。これは日本のパデル界が急速に成長していることを示しています。特に、日本代表候補として挙がる選手たちは世界の大会に挑戦し、その中には2024年の強化指定選手も含まれています。

日本代表候補には山田梨央選手や沓名舞子選手などが名を連ね、彼らはFIP PROMOTION PADEL ASIA(タイ)で優勝を飾りました。また、小澤 琴巳選手と加茂 亜佳音選手はFIP PROMOTION Melbourneで準優勝、FIP RISE Sydneyでベスト8の成績を収めました。その他、FIP RISE CEUTA(イギリス)でベスト8に名を連ねた日下部 俊吾選手や、コーチとして活躍する富田 一輝選手・村澤 智明選手の名も挙がっています。

FIP大会の登録選手数を見てみると、11の国と地域で100名以上の選手が登録されており、日本はその中でアジアトップの登録数を誇っています。全体のトップはスペインで、その登録選手数は1461人と、全体の約3分の1を占めています。また、イタリアは433人、アルゼンチンは330人と続きます。これらの国と比べて日本の登録選手数はまだ少ないものの、アジア諸国の中ではダントツの1位となっています。

パデルは現在では、全世界91カ国以上で約5万のコートが設けられ、2500万人以上の人々がこのスポーツを楽しんでいます。特にスペインではサッカーをしのぐ競技人口を持ち、ヨーロッパを中心に世界各国で人気が急上昇しているスポーツ。日本でも認知度が上がりつつあり、23の施設で35000人以上の人々が競技を楽しんでいます。

2023年FIP大会での日本人選手の活躍は、国内でのパデルの人気上昇とともに、今後の国際大会での更なる活躍が期待されます。日本がアジアトップの登録数を持つことが、その成長の証と言えるでしょう。