佐賀市が水路で水陸両用草刈機の実証実験 負担軽減を検証
佐賀市は、市内の水路で水陸両用草刈機を使用した実証実験を実施しました。地域の河川清掃を支える人々の高齢化や担い手不足が課題となる中、川掃除を担う作業負担を軽減するため、新たな技術の活用可能性を探る取り組みです。今回の実証実験では、河川の葦(よし)の草刈りと回収や、水面に浮かぶ植物の回収等への活用を検証しました。


担い手不足と清掃作業の負担軽減が課題に
佐賀市内の河川や水路では、地域の人々による清掃活動が行われています。しかし、地域の高齢化や担い手不足が進む中、これまでと同じ方法で河川清掃を続けていくことが難しくなりつつあります。
特に、河川や水路に生い茂る草の刈り取りや回収などは、多くの人手と労力を必要とする作業です。こうした課題への対応策の一つとして、佐賀市は水陸両用草刈機に着目しました。
水辺の走行や水上作業が可能な水陸両用草刈機
実証実験で使用された水陸両用草刈機は、水辺を走行したり、水面に浮かびながら草刈りなどの作業を行うことができます。
機体には作業員が乗り込み、前方に取り付けられた刈り取り装置を操作して、水辺に生い茂る草を刈り取ります。水路の中から草刈りができる点が特徴で、人の手による作業では負担が大きい場所での活用が期待されています。今回の実証実験では、実際の水路でどのような作業ができるのかが確認されました。
市内2か所で異なる清掃作業の可能性を検証
実証実験は市内2か所で実施され、環境に応じた異なる作業の検証が行われました。
午前の佐賀市紺屋町の紺屋川では、両側から葦(よし)が生い茂り水面が見えにくくなっていた水路において、作業員が機体を操作して葦を刈り取りました。機械が進むにつれて水面が広く見えるようになり、アタッチメントを交換して刈り取った草を集める作業も実証し、河川清掃の一連の作業への活用可能性を確認しました。


午後は佐賀市久保田町の水路で、水面浮遊植物のホテイアオイを集める作業を実証しました。水路によって植物の種類や生育状況が異なるため、草の刈り取りと水面浮遊植物の回収という異なる作業を通じて、さまざまな河川・水路での活用可能性を検証しました。
継続可能な河川清掃に向けた取り組み


佐賀市には「クリーク」と呼ばれる水路が張り巡らされています。こうした水路の水草を取り除き、水の流れを保つことは、大雨への備えにもつながる重要な取り組みです。
市では、今回の実証実験で確認した作業状況などをもとに、水陸両用草刈機の有効性や実際の河川清掃への導入可能性を検討しています。地域の清掃活動を将来にわたって継続できるよう、安全性や費用面なども検証しながら、作業の負担軽減や省力化・効率化に向けた取り組みを進めていくとしています。
実証実験の概要
- 実施日: 2026年10月14日(水)
- 実施場所・内容:
- 紺屋川(佐賀市紺屋町):葦の刈り取り・回収
- 久保田町水路(佐賀市久保田町大字久富):水面浮遊植物のホテイアオイを回収
- 使用機械: 水陸両用草刈機
本記事は佐賀市の発表をもとに作成。
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