フジテレビが総合コンテンツ管理システム基盤の刷新にOCIを採用
日本オラクル株式会社は2026年10月22日、株式会社フジテレビジョンが番組素材とメタデータを管理する総合コンテンツ管理システム基盤の刷新に「Oracle Cloud Infrastructure(OCI)」を採用したと発表しました。この総合コンテンツ管理システムは約40年分の番組素材とメタデータを管理し、番組制作や二次利用など幅広い部門で利用されています。フジテレビは今回の基盤刷新を通じて、映像資産の検索や再利用の高度化、インフラ・コストの最適化、将来のAI活用に向けた環境整備を進めます。
フジテレビはテレビ放送を中核に、映像コンテンツの企画・制作・放送・配信などを展開し、長年にわたり多様な映像・放送コンテンツを蓄積してきました。総合コンテンツ管理システムでは、番組制作に加えて配信やIP活用、二次利用などコンテンツの活用機会が広がるなか、膨大な映像素材から必要なコンテンツを迅速に見つけ、安全かつ適切に再利用できる環境の整備が重要になっています。
今回の刷新では新たな基盤をOCI上に構築し、オンプレミスを含む既存環境と連携させるハイブリッド/マルチクラウド構成を採用しました。サービス要件に応じて、各ワークロードを最適な環境に配置しています。なお、本プロジェクトにおける新基盤の設計・構築は、株式会社フジ・ネクステラ・ラボが支援しました。
OCIをハブとしてネットワーク転送コストを抑制
新基盤には、「OCI Compute」、「Oracle Kubernetes Engine(OKE)」、「OCI Object Storage」などが採用されました。フジテレビの社内ネットワークとは専用線の「OCI FastConnect」で接続し、Google Cloudとは「Oracle Interconnect for Google Cloud」を利用して専用接続しています。既存のクラウド環境とも連携し、OCIをマルチクラウド環境のハブとして活用する構成をとっています。これにより、クラウド間のネットワーク転送コストを抑え、中長期的なコストの最適化を図ります。
株式会社フジテレビジョン テックアートデザイン局 エンジニアリングセンター 放送プラットフォーム部統括エンジニアの平 洋太氏は、OCIの性能やセキュリティ、コスト効率に加え、他社クラウド基盤と柔軟に連携できるマルチクラウドの特長や、ハブとしての活用による転送コストの抑制を評価したと述べています。その上で、平氏は「長年蓄積してきた映像資産をより迅速かつ安全に活用できる環境を整え、将来的にはAIによる新たなコンテンツ価値の創出につなげていきたいと考えています」とコメントしています。
AI活用を見据えた今後の展開
フジテレビは新基盤の稼働に向けた準備を進めており、稼働後は安定運用と利用定着を図りながら、映像素材の検索性やメタデータ品質、操作性などを継続的に評価する予定です。
今後は、Google GeminiなどのAIを活用した映像解析やメタデータ生成を含め、検索やコンテンツ活用の高度化を段階的に検討していく方針です。
日本オラクル株式会社の概要
- 本社:東京都港区
- 代表者:取締役 執行役 社長:三澤 智光
- 上場市場:東証スタンダード市場(証券コード:4716)
- URL:www.oracle.com/jp
本記事は日本オラクル株式会社の発表をもとに作成されています。
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