AI普及で管理職の役割は意思決定や組織変革へ 6割超が認識 アクシス調査
アクシスコンサルティング株式会社は、全国の企業に所属する20~60代の部下を持つ管理職・リーダー639名を対象に実施した「AI時代の管理職・マネジメントに関する実態調査」の結果を発表した。調査によると、全回答者の61.6%が、AIの普及によって管理職に求められる役割が業務や進捗の管理から「意思決定・人材育成・組織変革」へ移っていくと回答した。また、AI時代に重要性が高まる能力としては「意思決定力」が1位となっている。
AI活用チームの半数超で役割変化 負担軽減が多い層ほど顕著に

管掌する組織・チームでAIを活用または試行している管理職・リーダー437名に対し、AI活用によって自身の役割が変化したかを尋ねたところ、「大きく変化した」(15.6%)と「ある程度変化した」(41.6%)を合わせ、57.2%が役割の変化を認めた。「あまり変化していない」は33.9%、「まったく変化していない」は8.7%だった。

AI活用によって以前より負担が減った管理業務については、「会議資料・報告資料の作成」が43.5%で最も多く、次いで「情報収集・要約」が41.2%、「議事録作成」が36.8%、「データ集計・分析」が33.0%となった。


負担が減った管理業務の数と役割変化の関係では、「大きく変化した」「ある程度変化した」と回答した割合が、負担減の管理業務が1種類の層で51.6%、2種類の層で58.9%、3種類以上の層では73.9%に上った。なお、負担が減った管理業務数は「情報収集・要約」「会議資料・報告資料の作成」「議事録作成」「データ集計・分析」「進捗確認・タスク管理」「会議準備・日程調整」の選択数をもとに集計されており、業務数と役割変化の関連を示したもので因果関係を示すものではないとしている。

高まる「方針・ビジョンの提示」の重要性と生まれた時間の使い道

AI活用により以前より重要性が高まった仕事としては、「方針・ビジョンの提示」が34.8%で最多となった。次いで「部下との対話・1on1」(29.5%)、「意思決定・優先順位づけ」(25.6%)、「人材育成・評価」(20.8%)、「課題設定・企画」(16.9%)が続いた。

AIを活用して生まれた時間や余力を今後どの仕事により多く使うべきかについては、「戦略・方針の検討」が40.0%で最も多く、次いで「新規事業・企画」(32.3%)、「部下との対話・育成」(30.4%)、「意思決定」(28.1%)、「自らの学習・専門性向上」(23.3%)が挙げられた。
管理職の役割は「管理」から「意思決定・人材育成・組織変革」へ
AIの普及によって管理職に求められる役割が、業務や進捗の管理から「意思決定・人材育成・組織変革」へ移っていくと思うかという質問では、「強くそう思う」(13.9%)と「ややそう思う」(47.7%)を合わせて61.6%が移行していくと考えていることが分かった。「あまりそう思わない」は21.1%、「まったくそう思わない」は6.7%だった。
また、AI時代の管理職・リーダーに今後特に重要性が高まると思う能力では、「意思決定力」が37.7%で1位となった。続いて「ビジョンを示す力」が29.0%、「人材育成・コーチング力」が27.1%、「課題設定力」が22.7%、「AI活用力」が20.8%となった。
調査概要と会社概要
本調査の概要は以下の通り。
- 調査方法:インターネット調査
- 調査ツール:Fastask(株式会社ジャストシステム)
- 調査対象:全国の20~60代の就業者(対象条件:課長級以上で、1名以上の部下をマネジメントしている方)
- スクリーニング調査回答者数:13,201名
- 本調査回収数:660名
- 有効回答数:639名(男性550名、女性89名)
- 本調査期間:2026年9月18日~9月19日
- 設問数:20問
※設問により集計対象者数が異なり、構成比は小数点第2位を四捨五入しているため合計が100%にならない場合や、複数回答の設問で合計が100%を超える場合がある。
調査を実施したアクシスコンサルティング株式会社(代表取締役社長 COO:伊藤 文隆、東京本社:東京都千代田区麹町4-8 麹町クリスタルシティ6F)は2002年4月設立。資本金は765百万円で、従業員数は208名(2026年9月末現在)。ハイエンド人材領域における人材紹介およびスキルシェアの複合サービスを提供するヒューマンキャピタル事業を展開している。
本記事はアクシスコンサルティング株式会社の発表をもとに作成。
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