佐賀の東名遺跡が国史跡10周年でシンポ開催、2028年には新施設オープンへ
佐賀市金立町にある東名遺跡の国史跡指定10周年を記念したシンポジウムが、2026年10月17日にメートプラザ佐賀で開催されました。会場には約200人が参加し、縄文時代の研究者や文筆家とともに東名遺跡の価値や縄文文化の魅力に触れました。市では貴重な歴史文化を保存・発信するため、2028年に新たな学びの拠点をオープンする予定です。
約8,000年前の日本最古・最大級の湿地性貝塚
東名遺跡は、巨勢川調整池の建設に伴う発掘調査で発見された約8,000年前(縄文時代早期)の集落遺跡です。国内最古・最大級の湿地性貝塚であることが最大の特徴で、有明海の干潟と人々の関わりを示すとともに、佐賀平野の成り立ちや歴史文化を知るうえでも重要な役割を果たしています。2016年に国史跡に指定され、今年で10周年を迎えました。
湿地にある豊富な地下水や貝殻のカルシウム分、海面上昇などによって堆積した土砂といった複数の条件が重なり、通常の遺跡では残りにくい動植物由来の遺物が大量に出土しました。精巧な編みかごは700点以上出土したほか、木製品や動物の骨、骨・角・貝で作られたアクセサリーなども発見されており、当時の人々の高い技術力や豊かな感性を伝えています。



研究者や土偶女子らが語った縄文の魅力
シンポジウムでは、東名遺跡の発見から国史跡指定に至るまでの歩みや歴史的な重要性、現在整備を進めている新たな施設について紹介されました。また、土器に残された植物などの圧痕から読み解く縄文人の暮らしや、東名遺跡の学術的価値など、多角的な視点から魅力が語られました。
登壇者と佐賀大学の学生を交えたパネルディスカッションも実施され、現代の視点から縄文文化をどのように楽しみ、次世代へ伝えていくかについて意見が交わされました。

新施設は2028年オープン予定、記念ブックフェアも開催
佐賀市は東名遺跡の魅力を伝えるため、2028年に新たな学びの拠点の開設を予定しています。新施設では、出土品や展示を通じて約8,000年前の暮らしや知恵、技術を紹介するほか、体験を通じて理解を深められる場を目指しています。

また、国史跡指定10周年を記念したコラボレーション企画「縄文ブックフェア」がJR佐賀駅の「佐賀之書店」で開催されています。シンポジウムに登壇した小畑弘己熊本大学名誉教授や文筆家の譽田亜紀子氏の著書をはじめ、暮らしや文化、アート、絵本など幅広いジャンルの本が紹介・販売されています。


東名遺跡国史跡指定10周年記念シンポジウムの概要は以下の通りです。
- 開催日:2026年10月17日(土)
- 時間:13:30~16:00
- 会場:メートプラザ佐賀 多目的ホール(佐賀市兵庫北三丁目8番地1)
- 主な内容:
- 基調報告「東名遺跡のこれまでとこれから」西田巌(佐賀市文化財課)
- 基調報告「東名遺跡のここがすごい」小畑弘己(熊本大学名誉教授)
- 基調報告「縄文の楽しみ方」譽田亜紀子(文筆家・土偶女子)
- パネルディスカッション

縄文ブックフェアの概要は以下の通りです。
- 期間:2026年10月1日(木)~12月末(予定)
- 場所:佐賀之書店(JR佐賀駅 えきマチ1丁目佐賀東館)
本記事は佐賀市の発表をもとに作成しました。
ビジネスパーソンの課題解決と納得感にこだわるDellows News編集部。キャリア論からAI、健康法まで幅広い分野に対応し、複雑なテーマでも平易な言葉で丁寧に解説。読者が「明日から使える」知識やヒントを得られるよう、具体的な事例・データ・専門家の見解を交えて執筆。情報を整理し、納得感ある記事づくりを心がけています。



