NTTドコモの基盤刷新プロジェクトLAMPにKongのAPIゲートウェイが採用
Kong株式会社は、株式会社NTTドコモが推進するフロントエンド基盤刷新プロジェクト「LAMP」において、マイクロサービス間通信を制御・管理するAPIゲートウェイとしてKongが採用されたことを発表しました。

ドコモは年間1,620万人以上が来店するドコモショップおよび年間約5.3億人が利用するオンラインサービスを抱えています。今回の導入により、これらの大規模基盤におけるトラフィック急増時の安定稼働と、開発および運用の俊敏性向上を同時に目指します。
「LAMP」は営業系フロントシステムとして、2024年3月にドコモショップおよびWebにおいて商用ローンチされました。同プロジェクトは、9,000万超の契約情報を管理するレガシーCRM「ALADIN(SoR)」と、顧客接点を担うフロントエンドシステム「LAMP(SoE)」を分離し、顧客ニーズの変化に迅速に対応できるアーキテクチャへの刷新を進めてきました。
LAMPはAmazon Web Services上のAmazon ECSを基盤とし、マイクロサービス化によって高いアジリティを実現していた一方、マイクロサービス数の増加による設定や運用の複雑化、新型iPhone発売時などに発生する急激なトラフィック増大、バックエンドシステム(ALADIN)保護のための流量制御の限界といった課題を抱えていました。さらに、従来利用していたAWS App Meshのサービス終了が発表されたことを受け、大規模環境に適した新たな通信制御基盤の検討を進めていました。
Kongの採用理由と期待される効果
ドコモは複数の製品を比較検討し、レートリミット機能によるバックエンド保護や、Kong Konnectを活用したマイクロサービス設定の一元管理による運用負荷低減を評価しました。また、Kubernetes(EKS)への移行を前提とせず既存のAmazon ECS環境にそのまま導入できる点や、プラグインアーキテクチャによる「dアカウント」など複数認証要件への柔軟な対応力も採用の決め手となりました。
Kongの導入により、ドコモは大規模アクセス時でもサービス停止を防ぐ耐障害性の確保や、マイクロサービス管理の簡素化に伴う開発スピード向上、Blue/Greenデプロイメントの標準化による安全なリリース運用の実現を期待しています。
Kong株式会社の代表取締役社長である有泉 大樹氏は、国内最大規模の顧客接点を支えるミッションクリティカルな基盤への採用を光栄に思うとしたうえで、トラフィックの安定制御や運用一元化を通じてアジリティと信頼性の両立を支えていく考えを示しています。
今後の展望と両社の概要
今後ドコモは、Kongを共通基盤として、AIを活用した運用監視の高度化や、Dev Portal機能を活用したAPIエコシステムの拡張、変化に強いサービス基盤の確立に取り組む構想を掲げています。
発表を行った両社の概要は以下の通りです。
Kong株式会社
- 本社:東京都港区
- 代表取締役社長:有泉 大樹
- 会社概要:https://jp.konghq.com
株式会社NTTドコモ
- 本社:東京都千代田区
- 代表取締役社長:前田 義晃
- 事業内容:携帯電話サービスや光ブロードバンドサービスなどの通信事業、スマートライフ事業、法人向けICT・DXソリューション事業などを展開
本記事はKong株式会社の発表をもとに作成されています。
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