伝統産業のDXを支援、イガシステムがIT顧問サービス開始

熊本県に本社を置く株式会社イガシステムは、酒造業界や官民団体など伝統的な業界の法人顧客に向けたIT支援サービスの提供を開始した。同社は、エンジニア歴20年以上のベテランIT顧問を擁し、独自の規制や慣習のある顧客の課題解決に向けて蓄積したノウハウを活用し、親身な対応を行うという。

経済産業省が警鐘を鳴らす「2025年の崖」が迫る中、酒造業界や官民団体をはじめとする伝統的な業界のDX(デジタルトランスフォーメーション)は十分に進んでいないのが現状だ。デジタル化が企業の競争力に直結する今日、自社のDXが遅々として進まない状況に焦りを募らせる事業者は少なくない。伝統的な業界のDXが進まない理由として、「業界の規制」や「昔からの慣習」が挙げられる。こうした業界の専門知識を備えたIT支援者の存在が求められている。

イガシステムは、九州地方の伝統的な事業者を対象に、身近なトラブルから経営レベルの課題まで幅広いIT支援を行う。同社の特徴は、必要な時にすぐ相談できる体制、様々なITトラブルへの対応力、リモートと現地対応の使い分けによる柔軟なアプローチにある。

同社が対応する典型的な課題には、行政とのやり取りに関するもの(報告書の入力・返信、エラーメッセージへの対処、ギガファイル便の資料保存方法など)、経営の根幹を揺るがすトラブル(パソコンの電源不具合、引継ぎ不足、ウイルス感染の疑い、バックアップ方法の不明、Windowsファイアウォールの警告など)、現場でよくあるトラブル(プリンタの印刷制限、winmail.datファイルの開封、不審なメール、ディスク容量不足、運送伝票の登録作業など)がある。