TomTom、EVの車種登録を迅速化する新プラットフォームを発表
オランダ・アムステルダムに本社を置く地図・位置情報技術のTomTom(トムトム)は、自動車メーカーやモビリティ事業者がEVに必要な体験を迅速に統合できる新たなセルフサービス型プラットフォーム「Electric Vehicle Management」を発表した。従来は数カ月を要していた車種登録プロセスを大幅に短縮するとともに、AIを活用した航続距離予測や充電案内機能を強化し、シームレスなEV体験の実現を支援する。世界の自動車メーカーとのパートナーシップを通じて、トムトムはすでに世界で600万台を超えるEVを支援している。
車種仕様の登録作業を数分に短縮
「Electric Vehicle Management」を活用することで、自動車メーカーはEV車種ごとの仕様を数分で登録できるようになる。バッテリー容量、充電コネクター、車両寸法、重量などの基本仕様を登録するとデジタルIDが発行され、ルート計画、充電案内、航続距離の計算、車載ナビゲーションなど、トムトムの各種EVサービスで共通して利用可能となる。
車両データは自動車メーカーの管理下に保持され、ライフサイクル全体を通じて安全に保護される。一度の車両登録によって車載システム、連携アプリ、ウェブサービス全体にわたり一貫したEV体験を提供できるようになり、導入作業の負荷軽減と市場投入までの時間短縮につながるとしている。
AIによる航続距離予測と充電機能の拡充
車両情報の登録後、トムトムは物理に基づく計算と実際の走行データを組み合わせたAIエネルギー消費モデルを適用する。車両ごとに最適化された航続距離や充電に関する予測を生成し、データの蓄積に応じて精度を継続的に向上させる仕組みとなっている。
また、ドライバー向けの機能も拡充されており、117カ国にある230万カ所以上の充電コネクターを検索できる。現地到着前に充電速度、営業時間、周辺施設、リアルタイムの利用可能状況、到着予定時刻における混雑予測などの情報が確認できるほか、充電器の信頼性評価機能により故障などで利用できない可能性のある充電器を避けることが可能となっている。走行中はEV向けルート案内が最適な充電スポットを選択し、立ち寄り場所の変更に応じてルートが即座に更新される。
APIやSDKを通じて提供を開始
新プラットフォームについて、トムトムの製品・UX・マーケティング担当シニアバイスプレジデントであるレオ・セイ(Leo Sei)は、自動車メーカーが従来よりも大幅に短い時間で新たなEV車種を登録して同社のEV向けソリューションに接続できるようになり、導入の迅速化や航続距離予測の精度向上、より優れたEV体験が実現すると説明している。
自動車メーカーやモビリティ事業者は、APIやSDKを通じてこれらの機能を導入できる。「Electric Vehicle Management」はMyTomTom.comを通じて利用可能となっており、開発者は同プラットフォーム上でAPIやSDKを評価し、製品やサービスへの統合を進めることができる。
トムトムは位置情報および関連テクノロジーを提供する地図メーカーであり、概要は以下の通り。
- 本社所在地:オランダ・アムステルダム
- 従業員数:世界中に3,300人
- 事業実績:30年以上にわたりモビリティ分野を展開
- 公式サイト:https://www.tomtom.com/ja/
本記事はTomTomの発表をもとに作成されています。
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