水ingの浄水用ポリマーが国内初のJWWA認証登録 2026年10月販売本格化へ
東京都港区に本社を置き、社長を安田真規が務める水ing株式会社は、アクリルアミドモノマーを原料に使用しない浄水用ポリマー「エバグロース®WA-800」が、公益社団法人日本水道協会(JWWA)の認証登録を受けたと発表した。浄水用ポリマーとしてのJWWA認証登録は国内初となる。同社は2026年10月より本製品の販売・提案活動を本格化し、浄水処理の効率化や施設更新時の省スペース化、排水処理の改善に向けた選択肢として普及を進める計画だ。
開発の背景と認証登録の経緯
人口減少や施設の老朽化が進む中、水道事業者には限られた人員や予算のもとで安全・安心な水道水を安定供給し、効率的な施設運営を行うことが求められている。浄水処理では、ポリ塩化アルミニウムや硫酸バンドなどの無機凝集剤と浄水用ポリマーを併用することで凝集性能を高め、処理の効率化や施設更新時のサイズ縮小、更新費用の低減が期待できる。
一方で、アクリルアミドを原料とする浄水用ポリマーはかつて制度上の制約があり、2000年の制度改正で使用可能となった後も、採用にあたって安全性を慎重に捉える見方が残っていた。エバグロース®WA-800はアクリルアミドモノマーを原料に使用しておらず、公益社団法人日本水道協会・品質認証センターによるJWWA認証登録によって規格適合性が客観的に確認された。これにより、浄水処理の合理化と安全性への配慮を両立する選択肢として、導入検討が進みやすくなると見込まれている。

製品の特徴と期待される効果
本製品は浄水処理用および排水処理用として展開され、主な特徴として以下が挙げられている。
- 浄水用ポリマーとして国内初のJWWA認証登録
- アクリルアミドモノマーを原料に使用しない製品
- 無機凝集剤との併用による浄水処理の効率化
- 排水処理工程における汚泥の沈降・濃縮性向上
無機凝集剤と併用することで、フロック形成および沈降性の向上、処理水質の安定化、排水処理工程における汚泥の沈降・濃縮性向上が期待される。これらによる浄水処理の効率化を通じて、浄水施設更新時の省スペース化につながることが期待されている。なお、効果は原水水質、汚泥性状、薬品注入条件および運転条件等により異なる。

今後の展望
水ingグループは認証登録を契機に、エバグロース®WA-800の提案活動を本格展開する。近年水道事業で高まっている施設更新や運営を含めた総合的な事業提案へのニーズに対し、浄水処理技術と薬品技術を組み合わせた提案を行う方針だ。
水ingは水処理施設の設計・建設から運営、維持管理までを手掛ける水処理事業会社で、国内約300か所の運転・維持管理拠点を展開している。2026年よりインフロニアグループの一員となっており、グループ連携を通じて社会インフラを支える体制を強化している。
本記事は水ing株式会社の発表をもとに作成
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