経済産業省とNEDOが「省エネルギー・非化石エネルギー転換技術戦略2024」を策定
経済産業省資源エネルギー庁とNEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)は、2024年5月14日、「省エネルギー・非化石エネルギー転換技術戦略2024」を策定した。この戦略は、省エネルギー技術および非化石エネルギー転換技術の研究開発や普及を効果的に推進するため、将来に向けて大きく貢献する重要技術を特定したものだ。
策定にあたっては、「第6次エネルギー基本計画」や「2050年カーボンニュートラルに伴うグリーン成長戦略」、「クリーンエネルギー戦略 中間整理」、「GX実現に向けた基本方針」、「エネルギーの使用の合理化及び非化石エネルギーへの転換等に関する法律」(省エネ法)改正などを踏まえ、脱炭素につながる非化石エネルギー転換に係る技術を新たに追加している。
本戦略の主な策定ポイントとしては、以下の4点が挙げられる。
- 省エネ政策の観点から特に意義の大きい技術を明示
- 水素などの非化石エネルギーへの転換に資する技術を追加
- 電気の需要の最適化(ディマンドリスポンス)の推進に必要な技術を追加
- 産業・運輸部門の省エネ・脱炭素化の推進に必要な技術を追加
NEDOでは、2007年から「省エネルギー技術戦略」の策定を逐次実施しており、前回は2016年9月に行われた。また、2019年7月には重要技術のみ改定されている。今回の戦略策定により、省エネルギー技術および非化石エネルギー転換技術の研究開発プロジェクトの企画立案などに活用されるとともに、関係者間に広く共有されることで、これらの技術の開発や普及がさらに促進されることが期待される。