OpenAI、アイルランドで新たに200人を採用へ EU本部の体制を強化
米国・カリフォルニア州に本社を置くOpenAIは、アイルランドで新たに200人を採用すると発表した。アイルランド政府産業開発庁の支援を受ける今回の投資により、同国における技術や事業運営体制を強化し、欧州企業による高度なAIソリューションの導入を支援する。同社が2026年7月に公表した250人の採用計画と合わせ、同国内での新規採用数は合計450人以上に上る。
新設の「Applied AI Lab」などで技術職や営業職を募集
OpenAIはすでにアイルランドで120人以上を雇用している。今回新たに加わる人材は、2026年12月にダブリンのTropical Fruit Warehouseに開設されるEU本部を拠点とする予定だ。
新設されるApplied AI Labでは、顧客と直接連携してAIアプリケーションの開発や導入を支援するフォワード・デプロイド・エンジニア(Forward Deployed Engineer)のほか、ソリューションエンジニアやプライバシーエンジニアといった技術職の採用を行う。また、営業などの市場開拓(GTM)からユーザーオペレーションに至るまで、幅広い部門で採用を進めるとしている。
アイルランドのMicheál Martin首相は、今週同国がEU議長国として主要な取り組みの一つである国際AIサミットを開催していることに触れ、今回の追加投資について同国の人材や経済、イノベーションを支える環境が高く評価されていることの表れであるとの見解を示した。
OpenAIの最高財務責任者(CFO)を務めるSarah Friar氏は「3年前にダブリンにEU本部を開設して以来、アイルランドは欧州におけるOpenAIの成功にとって重要な役割を果たしてきました」と述べ、雇用の創出や地域への貢献に期待を寄せた。また、アイルランド政府産業開発庁のMichael Lohan長官も、今回の投資拡大計画が同国の優れた人材や整ったビジネス環境を裏付けるものであると評価している。
国内の起業家や中小企業を支援するプログラムを拡充
OpenAIは、スタートアップや中小企業、開発者を対象とするプログラム「OpenAI for Ireland」を拡充する方針だ。その一環としてDogpatch Labsと連携し、新たにFounder Cafeを開始する。この取り組みでは、アイルランド全土から選ばれた約150人の有望な起業家を対象に、ChatGPT、Codex、APIを活用した高度なAIスキルのトレーニングを提供し、プロトタイプ開発の迅速化やビジネスアイデアの実現を後押しする。
あわせて、中小企業向けプログラム「SME Academy」をアイルランド各地で継続展開し、2026年11月にはコークでイベントを開催する予定だ。さらに、16~21歳の若者を対象とした開発者支援プログラム「Patch」への支援も継続するとしている。
アイルランド政府産業開発庁は、同国の産業開発や海外からの直接投資等を推進する目的で設立された政府機関である。
- 組織名:アイルランド政府産業開発庁(IDA Ireland)
- 活動内容:日本事務所では過去50年間にわたり、欧州への進出を検討する日本企業向けに立地、人材、税制、優遇措置などの最新情報の提供や現地視察、進出計画の立案から進出後のサポートまで幅広い支援を実施
- 関連URL:https://www.idaireland.jp/newsroom/
本記事はアイルランド政府産業開発庁の発表をもとに作成。
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