イーオン調査、AI英語学習は約9割役立つも外国人相手に話せる人は約2割
英会話教室を運営する株式会社イーオン(東京都新宿区、代表取締役社長:重野卓)は、2026年9月に「AI・デジタル時代の英語学習」に関する実態調査を実施した。全国18歳~50歳の男女1,000名を対象とした調査により、AIやアプリを活用した英語学習への手応えと、実際の対人コミュニケーションにおける実感との差が浮き彫りとなった。
AI学習に役立ち感あるも対人では言葉に詰まる傾向
AI・アプリでの学習が、実際に人と英語で話す場面で役立つと感じるか尋ねたところ、「とても感じる(33.5%)」「やや感じる(55.4%)」の合計が88.9%に上った。
一方で、英語で言いたいことをスムーズに話せると感じる相手については、「AI・アプリ」が62.8%、「日本人の講師(49.2%)」「外国人の講師(40.2%)」となったのに対し、「仕事や旅行など実際の場面で出会う外国人」は19.2%にとどまった。また、AI・アプリでの練習時と比べて人を相手に英語を話すときのほうが言葉に詰まって黙ってしまうことが多いと感じるかという質問では、「とても感じる(41.2%)」「やや感じる(47.9%)」を合わせて89.1%に達している。
実践の有無で外国人との対話実感に3.7倍の差
英会話スキルの習得にあたりこれまで力を入れてきた項目では、「学習(単語や文法の知識吸収)」が68.8%、「訓練(読みあげやAI・アプリでの反復練習)」が62.4%となった一方、「実践(実際に人と英語で話すこと)」は45.3%と23.5ポイント低い結果となった。
学習方法別で見ると、AI・アプリのみで学習している層(n=500)の「実践」は27.2%にとどまり、対人学習も併用している層(n=500)の63.4%とは2倍以上の開きが生じている。一方で「学習」については65.0%と72.6%で7.6ポイント差にとどまった。
さらに、「実践(実際に人と英語で話すこと)」に力を入れてきたと回答した人(n=453)のうち、実際に出会う外国人と英語でスムーズに話せると感じる人は32.0%だったのに対し、実践に力を入れてこなかった人(n=547)では8.6%と3.7倍の差となった。なお、「いずれの相手ともスムーズに話せると感じない」と回答した人は、実践に力を入れてきた層で2.4%、入れてこなかった層で11.2%となっている。




人が相手の対人学習だからこそ良いと感じる点を尋ねたところ、1位は「相づちや表情など、リアルタイムの反応が返ってくる(53.0%)」、2位は「発音や言い回しをその場で細かく直してもらえる(45.2%)」、3位は「自分に合わせて話す速さや内容を調整してもらえる(44.7%)」となった。


今後の理想的な英語学習の組み合わせについては、「AI・アプリ学習で基礎を練習し、人が相手の学習で実践する(54.7%)」と「人が相手の学習で学び、AI・アプリ学習で復習・反復する(11.2%)」を合わせ、65.9%が両者の併用を選択した。


今回の結果に対し、上智大学言語教育研究センター教授、センター長の藤田保氏は「AI・アプリで引き出しを増やし、人との実践でそれを使えるようにしていく。どちらか一方では、この循環は完成しません」とコメントしている。
調査概要
- 調査名:「AI・デジタル時代の英語学習」に関する実態調査
- 調査対象:全国18歳~50歳の男女1,000名(直近1年以内にAI・アプリ学習で英語を学び、学習目的に「英語で会話ができるようになること」を含む方。AI・アプリのみで学習している方500名、対人学習も併用している方500名)
- 調査方法:インターネット調査
- 調査期間:2026年9月4日~9月8日
本記事は株式会社イーオンの発表をもとに作成。

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