アットマークテクノが省電力な組み込みCPUボードArmadillo-940を2027年1月に発売へ
株式会社アットマークテクノは、NXPセミコンダクターズ製SoC「i.MX 8ULP」を搭載した小型組み込みCPUボード「Armadillo-940」を開発したと発表しました。ストレージに低価格なSPI NANDフラッシュメモリ(512MB)を採用し、省電力性を備えた汎用モデルで、2027年1月に発売を予定しています。
従来の「Armadillo Base OS(ABOS)」と同等の機能や多面的なセキュリティ、コンテナ運用の強みを保ちつつ、ストレージ領域を最適化して小容量で動作する「ABOS Compact Profile」を標準搭載することで、昨今のメモリ高騰下における製造コスト増加を抑え、コストパフォーマンスに優れたセキュアな機器開発を支援します。
本製品は、28nm FD-SOIプロセスを採用した省電力SoC「i.MX 8ULP」を搭載しています。多彩な動作モードによる細かな電源制御や間欠動作に対応し、バッテリー駆動機器や厳しい省電力要件に応えます。また、Arm Cortex-A35(×2)とCortex-M33を組み合わせたヘテロジニアスマルチコア構成により、Linuxアプリケーション処理とRTOS(FreeRTOS)によるリアルタイム制御を1つのプロセッサ上で柔軟に分担・処理できます。
インターフェース面では、Ethernet、シリアル通信(RS-485等)、USB 2.0に加え、カメラ用MIPI-CSIおよび表示用MIPI-DSIを標準搭載しています。有線通信に絞った「LANモデル」と、無線LAN・Bluetooth®に対応した「WLANモデル」の2種をラインアップし、センサーデータ収集から画像処理、操作端末まで幅広い用途に対応します。



基板サイズは「66.3×83.6mm」とコンパクトに設計されており、スペースの限られた機器内への組み込みに適しています。産業用途での設置をスムーズにするDINレール取付対応の専用ケース(オプション)も用意され、制御盤や配電盤内への設置・組み込み作業を簡略化できます。
ソフトウェア面では、標準構成(Standard Profile)のABOSの機能性を保持しつつ、二面化領域の限定化やデータの圧縮・格納方法を最適化することで小容量ストレージに対応した「ABOS Compact Profile」を標準搭載しています。限られたストレージ領域でありながら、OSとアプリを分離したコンテナ単位の開発や、安全なアップデート機能を実現しています。
本製品は、デバイス運用管理クラウドサービス「Armadillo Twin」と連携対応しており、遠隔からのソフトウェア更新(OTA)や稼働監視、ログ収集、リモート操作などを一括で行うことができます。設置現場に出向くことなく長期間にわたる効率的なDevOpsやセキュアな保守運用を支援します。
セキュリティ面では、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が運用する「JC-STAR★1」のIoT製品基準に適合可能な機能を備えています。OSレベルでセキュリティ基盤が整っているため、ゼロからのセキュリティ構築にかかる開発・検証工数を大幅に削減できるとしており、さらに上位のセキュリティレベルや、EUサイバーレジリエンス法(CRA)を見据えた機能拡充を順次進めていく方針です。
発売時期と展示会への出展予定
本製品の開発セットの予定価格は35,000円(税込価格:38,500円)からで、2027年1月に発売を予定しています。発売に先立ち、2026年10月21日(水)〜23日(金)に幕張メッセで開催される「Japan IT Week 秋」(主催: RX Japan株式会社)のアットマークテクノブース(2ホール、小間番号:A1-2)にて実機が展示されます。
株式会社アットマークテクノの概要
- 本社:札幌市
- 代表取締役社長:實吉 智裕
- 詳細情報:https://www.atmark-techno.com/
- 製品情報:https://armadillo.atmark-techno.com/
本記事は株式会社アットマークテクノの発表をもとに作成しています。
ビジネスパーソンの課題解決と納得感にこだわるDellows News編集部。キャリア論からAI、健康法まで幅広い分野に対応し、複雑なテーマでも平易な言葉で丁寧に解説。読者が「明日から使える」知識やヒントを得られるよう、具体的な事例・データ・専門家の見解を交えて執筆。情報を整理し、納得感ある記事づくりを心がけています。



