アジア4カ国の独身者約7割が孤独実感、日本では人付き合いへの不安が最多
マッチングアプリのTinderやPairs(ペアーズ)を傘下に持つMatch Groupは2026年10月20日、日本、韓国、インド、タイのアジア4カ国における18歳から45歳の独身者約4,000人を対象とした「アジアにおける人々のつながりに関する調査(原題:Match Group Asia Human Connection Survey)」の結果を発表しました。調査によると、4カ国の独身若年層の71%が少なくとも時々孤独を感じている一方で、日々の疲れや人付き合いへの不安がつながりの妨げとなっている実態が明らかになりました。特に日本では「人付き合いへの不安」を挙げる割合が52%に上り、心理的なハードルが他国より高い傾向が示されています。
調査対象となった4カ国の独身若年層のうち、71%が少なくとも時々は孤独を感じており、26%が「よく、またはいつも孤独を感じる」と回答しました。また、75%が新たなつながりを求めており、その内訳は37%がリアルな友人関係、32%が恋愛パートナーとなっています。さらに、76%が「多くの表面的な繋がりよりも、人との深いつながりを好む」と答えています。
その一方で、現実世界で出会う機会や時間を見つける難しさも浮き彫りになりました。4カ国全体では、「一日の終わりには、疲れすぎていて人との交流ができない」と48%が回答したほか、「人との交流よりも、仕事や勉強を優先している」が44%、「人付き合いへの不安が、他者とつながることを難しくしている」が43%に達しています。
日本独自の傾向は「人付き合いへの不安」と関係の固定化
日本の独身若年層を分析すると、4カ国全体とは異なる傾向がみられました。新しいつながりを「求めていない」と回答した人は44%(4カ国平均25%)に上り、「友人関係はすでに固定されている」とする人は80%、「少数でも深いつながりを好む」人は82%(同76%)に達しています。
また、つながりの妨げとして「人付き合いへの不安」を挙げた人は52%(4カ国平均43%)となり、孤独の要因として尋ねた7項目のうち唯一4カ国平均を上回りました。時間や疲労といった物理的な要因以上に、心理的なハードルが影響している状況がうかがえます。
日本のZ世代が持つ真剣な価値観と出会いの障壁
交際相手への条件について、日本では「社会的なプレッシャーによって交際相手への基準が高くなりすぎた」と感じている人は24%(4カ国平均37%)にとどまり、「期待に合う人が見つからない」も23%(同31%)でした。一方で、「結婚・子ども・住む場所など、関係のゴールの違い」(36%)や「約束のドタキャン」(41%)を譲れない条件に挙げる割合は4カ国平均を上回っています。
世代別では、日本のZ世代(18〜29歳)の47%が「将来を思い描ける相手としか交際しない」と回答し、ミレニアル世代(30〜45歳)の30%を大きく上回りました。さらに、Z世代で「本当の愛」を信じる割合は20%とミレニアル世代(10%)の2倍に達しています。交際の障壁としては「新しい人と出会う機会がない」(34%)が最多となり、真剣な意向を持ちながらも出会いの場を見いだせない現状が浮き彫りとなっています。
マッチングアプリの利用環境において、日本では安全性を重視する姿勢が顕著に表れました。アプリ選びで最も重視する要素として「本人確認・安全機能」(34%)や「プライバシーポリシー」(28%)が挙げられ、いずれも4カ国平均(それぞれ26%、21%)を上回っています。「安全のためにプロフィールを見られる相手を限定したい」とする人は68%、女性では78%に達しました。
各サービスでは安全対策の取り組みが進められており、Tinderでは写真認証や通報・ブロック機能に加え、2026年9月17日には共通の趣味を通じてつながる新機能「イベント」の日本提供を開始しました。また、エウレカが運営するペアーズでは、2025年12月に公的書類の券面情報のみによる本人確認を廃止し、ICチップ読み取りや自撮り認証に限定したほか、2026年8月には対面型のハイブリッド型マッチング「ペアーズイベント」を導入しています。
調査の概要
- 調査名:アジアにおける人々のつながりに関する調査(Match Group Asia Human Connection Survey)
- 調査期間:2026年4月30日(木)~5月19日(火)
- 調査方法:インターネット調査(Ipsosのオンラインパネルを利用)
- 調査対象:日本、韓国、インド、タイの18~45歳の独身者 計4,000人(各国1,000人。年齢・性別・地域で割付)
- 調査機関:Ipsos(イプソス)
- 集計方法:「4カ国平均」は4カ国計4,000人の回答を合算した集計値
※インドの調査対象は主要都市(デリー、ムンバイ、チェンナイ、コルカタ)および地方中核都市(ルディヤーナー、ラージコート、マドゥライ、パトナ)在住者。 ※本調査におけるZ世代は18~29歳、ミレニアル世代は30~45歳。
本記事はMatch Groupの発表をもとに作成しています。
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