頭皮のしこり受診率は23.7% 髪を剃られる抵抗感が理由の第1位 意識調査
医療法人社団鉄結会が運営するアイシークリニックは、頭皮にしこりを発見した経験がある全国の20〜60代の男女300名を対象に、頭皮のしこり(できもの)に関する意識調査を実施した。調査の結果、しこりに気づいた人の67.3%がシャンプー中に発見している一方、医療機関を受診した人は23.7%にとどまることが分かった。受診をためらう理由としては「髪を剃られるのが嫌」が41.5%で第1位となった。
調査によると、頭皮のしこりに気づいたきっかけとして最も多かったのはシャンプー中(67.3%)だった。頭皮に直接触れる機会が多い日常的なケアの中で異変を自覚するケースが多いことが示されている。
しかし、しこりに気づいた後に医療機関を受診した人は23.7%にとどまり、54.6%が受診していない・する予定もないと回答した。また、頭皮にできる良性腫瘍である「外毛根鞘嚢腫」や「粉瘤」という疾患名を知っていた人は約3割にとどまり、67.0%が疾患名を知らない状態でしこりを発見している実態も明らかになった。

受診をためらう理由と手術の懸念点は「髪を剃られること」



医療機関を受診していない、またはためらっている未受診者を対象に最大の理由を尋ねたところ、「髪を剃られるのが嫌」が41.5%でトップとなった。
また、頭皮のしこりを手術で取る場合に最も重視することについて質問したところ、「剃毛範囲」が48.3%で最多となった。頭皮の手術に伴う髪の見た目への影響が、医療機関への受診や手術の決断を妨げる大きな要因となっている傾向がうかがえる。
外毛根鞘嚢腫や粉瘤の特徴と放置によるリスク
頭皮にできるしこりの多くを占めるのは、外毛根鞘嚢腫または粉瘤という良性腫瘍とされる。外毛根鞘嚢腫は毛根を包む外毛根鞘の細胞が袋状に増殖し、内部に角質物質が蓄積する疾患で、頭皮に好発する。粉瘤(アテローム)は皮膚の下にできた袋状の構造物に垢や皮脂などの老廃物が溜まる良性腫瘍で、こちらも頭皮が好発部位の一つとなっている。
どちらも自然治癒することはなく、放置すると徐々に増大する。さらに細菌感染を起こすと赤く腫れて痛みが生じる「炎症性粉瘤」となり、治療が複雑化するリスクがある。
剃毛範囲を抑える術式と早期受診の利点
アイシークリニックの髙桑康太医師は、頭皮のしこりは放置すると大きくなり、腫瘍が大きくなるほど手術の傷や剃毛範囲も広がるため、早期の受診が重要であると指摘している。
手術方法には従来の切開法のほかに、円形のメスで小さな穴を開けて内容物と袋を摘出する「くり抜き法」がある。同院監修医師の30,000件以上の皮膚腫瘍手術実績に基づく比較によると、両術式には以下のような特徴の違いがある。
- 傷の大きさ:くり抜き法は4〜6mm程度、従来の切開法は腫瘍径の1〜1.5倍
- 剃毛範囲:くり抜き法は最小限(数mm〜1cm程度)、従来の切開法は広範囲(3〜5cm程度)
- 手術時間:くり抜き法は約15〜30分、従来の切開法は約30〜60分
- 抜糸:くり抜き法は不要または1〜2針、従来の切開法は必要(5〜10針程度)
- ダウンタイム:くり抜き法は3〜5日、従来の切開法は1〜2週間
- 費用目安(3割負担):くり抜き法は約4,000〜12,000円、従来の切開法は約5,000〜15,000円
- 再発リスク:くり抜き法はやや高い(3〜5%)、従来の切開法は低い(1〜2%)
※腫瘍のサイズや状態により適応が異なる。
粉瘤や外毛根鞘嚢腫の手術は保険適用となり、3割負担の場合で約4,000〜15,000円程度(サイズによる)が費用の目安となる。
調査概要
- 調査対象:頭皮にしこり(できもの)を発見した経験のある全国の20〜60代の男女
- 調査期間:2026年10月5日〜10月14日
- 調査方法:インターネット調査
- 調査対象人数:300名
本記事は医療法人社団鉄結会(アイシークリニック)の発表をもとに作成しました。
ビジネスパーソンの課題解決と納得感にこだわるDellows News編集部。キャリア論からAI、健康法まで幅広い分野に対応し、複雑なテーマでも平易な言葉で丁寧に解説。読者が「明日から使える」知識やヒントを得られるよう、具体的な事例・データ・専門家の見解を交えて執筆。情報を整理し、納得感ある記事づくりを心がけています。



