イマクリエイト、ヒューマノイド向け動作再現ソフトを提供開始
東京都品川区に本社を置くイマクリエイト株式会社は、人が遠隔操作で一度成功させた動きを、ヒューマノイドロボットがフィジカルAIで何度でも正確に再現できる動作再現ソフトウェアの提供を開始しました。成功した動きをそのまま再生し、状況によるズレだけを補正する独自方式を採用しています。熟練者1名の成功動作1回から構築でき、数万時間規模の学習データやクラウド上の大規模計算を必要とせず、GPUを搭載したローカルPCで完結します。
開発の背景と従来手法の課題
人手不足を背景にヒューマノイドを導入する企業が増える一方、歩行やダンスのデモ再生はできても道具を使う仕事は任せられない現場が多く、同社が20社以上に実施したヒアリングでも現場固有の作業にまで使えている企業はごく僅かでした。
主流となっている遠隔操作で数十〜数百回分の動きを集めてAIに学習させる方法には、学習した環境でも成功率が70%前後で環境が変わると激減する点、直すたびに収録と再学習をやり直す手間、失敗の原因や修正箇所が分からないブラックボックス化という3つの壁が存在していました。
成功した動きを写しズレを補正する製品概要
本ソフトウェアは、AIに動きを近似させるのではなく、人が成功させた動きそのものを再生することで、熟練者の勢いやタイミングといったコツを維持します。ソフトウェアは主に以下の独自ツールで構成されています。
- 動作再生ツール:記録した動きを正確に何度でも再生し、速度上限の設定、カクつきの自動補完、PCや通信環境によらない同一動作を実現
- 動作調整ツール:1回の録画をPC上で理想の動きに仕上げるため、ノイズ・失敗部分の除去、腕だけ・片手だけの部分修正、速度違い・左右反転などのバリエーション作成が可能
さらに、成功した基準動作に画像認識で捉えたズレの分だけ差分を上乗せする「残差学習(AI学習)」により、ゼロから学習し直すことなく少ないデータで補正でき、補正量も数値で確認できます。動作データは導入企業のPC内で管理され、外部へ送信されません。
検証結果と展示予定
Unitree社製ヒューマノイド「G1」を用いた同社の検証では、以下の結果が確認されています。
- けん玉:人の介入なしで約1時間連続稼働し、左右それぞれ約4,000回成功
- ディアボロ(中国ゴマ):1回の実演から1日で習得(2026年9月)
従来手法(模倣学習など)の成功率70%前後に対し、記録した動きを再生するだけで80%前後となり、ズレの補正と動作の仕上げを加えることで環境が変わっても90〜99%を維持しました。
同社は年内に、一般社団法人日本ロボット工業会と日刊工業新聞社が主催する「RoboNext2026」(2026年12月2日〜4日、インテックス大阪)を含む計5件の展示会・イベントで実機デモを公開する予定です。


提供形態と会社概要
製品の提供形態および概要は以下の通りです。
- 製品:ヒューマノイド向け動作再現ソフトウェア(正式名称は今後発表)
- 提供開始日:2026年10月19日
- 対応機種:Unitree社製ヒューマノイドロボット(G1)。他機種(双腕ロボットやアーム・ロボットを含む)へ順次拡大予定
- ソフトウェアライセンス:年額500万円(税別)。ロボット本体は含みません
- 導入・技術サポート:月額300万円(税別)〜。動作の収録・再現、ツールの操作習得を支援
- 対象:ヒューマノイドを導入済み、または導入を検討中の企業・研究機関
イマクリエイト株式会社 代表取締役CEOの山本彰洋氏は、今回のソフトウェアによって熟練者が一度成功させた動きをロボットが何度でも再現できるようにし、日本の現場から世界へ届けていくとしています。
- 会社名:イマクリエイト株式会社
- 所在地:〒141-0022 東京都品川区東五反田5丁目22-7 KAY&KAY West 101号室
- 代表者:代表取締役CEO 山本 彰洋
- 設立:2019年
- 事業内容:熟練者の技をXR・Physical AIで人とロボットに移植する技術・製品の開発
- URL:https://ima-create.com/
本記事はイマクリエイト株式会社の発表をもとに作成しました。
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